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JPY
Abstract
これまでに実施された疫学調査の結果より,統合失調症患者の死亡リスクは一般人口の約2〜3倍であり,全死亡の5〜8%を突然死が占めるといわれている。本稿では抗精神病薬とベンゾジアゼピンが統合失調症の死亡リスク,および突然死リスクに及ぼす影響について検討した。過去に実施された疫学研究のいくつかで抗精神病薬の投与量や併用されている剤数の増加に従って,死亡リスクや突然死リスクも増加する可能性があることが示唆されているが,これを否定する研究も多く,検討対象となった用量範囲もchlorpromazine換算400mg/日前後まででしかなかった。一方,ベンゾジアゼピンに関しては,ベンゾジアゼピンの併用によって死亡リスク,突然死リスクともに増大するということで過去の疫学研究の結果は一貫しており,特に長時間作用型薬剤のリスクが大きいとする研究結果も存在した。以上のことから,今後のわが国の臨床現場では抗精神病薬の多剤大量投与を可能な限り回避するとともに,ベンゾジアゼピンの漫然投与も控えるなどといった配慮がなされることが好ましいと考えられた。 Key words : schizophrenia, sudden death, antipsychotics, polypharmacy, benzodiazepine
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/content/article/1343-3474/18010/27