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JPY
Abstract
持効性注射製剤(LAI)の50年の歴史を振り返り,得られた知識や教訓を整理し,LAIの治療原則について考察を深めることを本稿の目的とした。まず第1世代LAIの誕生と普及,少量維持治療の探求,欧州での地域精神医療とLAI,LAIへの反感と偏見,日本におけるLAI治療の歪みなどについて整理した。その上で,第2世代LAIの特性とその開発思想について試論を展開し,欧州,米国そして日本の添付文書の差異についてまとめた。少量投与が適切である症例への配慮が第2世代LAIにおいて必要なことを指摘した。これらの議論を集約するとLAIの治療原則は「患者自身の受け入れに取り組む」「患者特性や状況の多様性に対応する」「連携や治療構造を整え,その中で用いる」の3点に集約できる。我々はLAIによるベネフィットとリスクを冷静に評価し,これらの治療原則への対応を深める中で,わが国なりのLAIによる統合失調症臨床を展開すべきである。 Key words : schizophrenia, long-acting injections, depot antipsychotics
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/content/article/1343-3474/18060/675