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JPY
Abstract
うつ病は,世界中で最も重大な機能障害の1つで,大きな公衆衛生上の脅威となっている。治療には抗うつ薬を用いるが,ほとんどの抗うつ薬はモノアミンをターゲットにした物質である。効果は限定的で,効果発現まで一定の時間を要するという問題点があった。近年海外での臨床試験では,急速な抗うつ効果があると報告されていることからグルタミン酸NMDA受容体拮抗薬であり,麻酔薬であるketamineが新しいうつ病薬治療薬の候補に挙がっている。さまざまな臨床試験およびメタ解析の結果,ketamineは急速で強力な抗うつ作用を持つことが示されている。しかし,急速な抗うつ効果ゆえに依存が形成されやすく,医療場面以外でのketamineの乱用が懸念されるため,臨床場面で使用するには法的整備を含めてもう少し克服するべき点があると思われる。一方,これまでのketamineの試験結果を受けて,海外ではさまざまなグルタミン酸系薬物のうつ病に対する臨床治験が開始されているため,今後の新規抗うつ薬の開発状況に注目していきたい。 Key words : ketamine, NMDA receptor antagonist, Treatment-resistant depression
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/content/article/1343-3474/18100/1293