No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
本特集の総合タイトルは「不眠症の薬物療法を再考する」である。不眠治療に用いられる睡眠薬や代替薬物療法の臨床試験は抗精神病薬や抗うつ薬のそれに比較して試験規模やデザインにおいて不十分な点があることは否めない。これはベンゾジアゼピン系薬物が全盛であった期間が長く治療選択肢が乏しかったこと,不眠症という病態の理解が不十分であったこと,そのため疾患単位ではなく症状ベースで捉えられることも多く診断や治療学に十分なエフォートが注がれてこなかったことなどの理由による。しかし今や睡眠覚醒の神経基盤は急速に解明され,疫学や脳機能画像学の進歩により不眠症の病態生理に関する理解も格段に深まっている。またポストベンゾ時代の治療薬として非ベンゾジアゼピン系(いわゆるZ系),メラトニン受容体作動薬,オレキシン受容体拮抗薬と作用メカニズムの異なる睡眠薬が次々と上市されており,催眠鎮静系抗うつ薬や一部の抗精神病薬と合わせて薬剤の使い分けが論議され始めている。そこで本特集では不眠症の薬物療法を向上させるために解決すべき課題について整理することになった。本稿では不眠症の病態,現在行われている不眠治療のアンメットニーズ,今後解決すべき代表的な課題について取り上げる。 Key words : insomnia, sleep medicine, hyper arousal, sleep homeostasis, cognition
Full text loading...
/content/article/1343-3474/19020/127