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認知機能低下に対する薬物療法──血管性認知障害を中心に
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JPY
Abstract
血管性認知症は,脳血管障害に起因する認知症の総称で,認知症の原因疾患のなかでアルツハイマー病に次いで多数を占め,所謂「治療可能な認知症」として認識されている。血管性認知障害の薬物療法は,①危険因子・併存症の管理・治療,②抗血栓療法による脳梗塞の再発予防,そして③抗認知症薬による対症療法に大別される。中年期からの高血圧は血管性認知障害の最大のリスクであり,血圧の厳格な管理は,血管性認知障害のみならずアルツハイマー病の発症リスク低減にもつながる。また,心房細動は,心原性脳塞栓に起因する神経脱落症状による影響を除外しても認知機能低下と関連性が指摘されており,最近では直接経口抗凝固薬の効果に期待が寄せられている。PETを用いた研究から,大脳皮質領域のムスカリン性アセチルコリン受容体は血管性認知障害においても保たれていることから,コリンエステラーゼ阻害薬などの抗認知症薬の効果が期待される。 Key words : vascular dementia, vascular cognitive impairment, risk factor, stroke, anti-dementia drugs
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/content/article/1343-3474/19090/1277