No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
認知症は睡眠覚醒障害の発現率が高い。アルツハイマー病(AD)では,夜間の中途覚醒と日中の午睡の増加が多い。レビー小体型認知症(DLB)はAD以上に睡眠覚醒障害の頻度が高い。DLBは日中の過度の眠気や睡眠呼吸障害も多く,夜間不眠時の行動障害が強い。レム睡眠行動障害もDLBに特徴的である。ADやDLBの睡眠障害の生物学的要因としてサーカディアンリズムに関与している視索上核機能やメラトニンレベルの影響,さらにはアセチルコリン系やオレキシン系の機能低下などが考えられる。血管性認知症も高率に睡眠障害を認める。とくに大脳白質の変化が強い例や大脳皮質を巻き込む大血管の梗塞で睡眠障害が強い。認知症の睡眠障害に対する薬物療法のエビデンスは乏しい。このため日中の活動を高めるなどの非薬物療法が基本となる。薬物療法を行う際は個々の例でリスクとベネフィットを検討し,安全性を考慮して行うことが重要である。 Key words : dementia, sleep disturbance, therapy
Full text loading...
/content/article/1343-3474/20080/903