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JPY
Abstract
加齢とともに生体機能の低下や身体合併症が増加するため,高齢者に精神科薬物療法を行うには,加齢に伴う生体変化の特徴を十分把握する必要がある。また昨今,高齢者に対する薬物療法について,ベンゾジアゼピン系薬剤と認知症との関連,認知症への抗精神病薬の使用といった問題点を指摘する報告がなされて,実臨床場面での投薬治療に一石を投じている。しかしこうした報告はいまだ確立された強固なエビデンスに基づいている状況ではない。1つの報告だけを鵜呑みにせず,様々な報告を検討するとともに,リスクに敏感になりすぎることで実臨床場面において患者家族に全く益がない状況に陥るのを避け,患者個々への対応を現実的に判断してゆくことが必要な場合もあることは意識されるべきである。また,高齢者に限ったことではないが,精神科薬物療法を行う際にも,様々な心理社会的療法や環境調節を並行することの重要性を忘れてはならない。 Key words : elderly, psychopharmacology, dementia, benzodiazepine, antipsychotic
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/content/article/1343-3474/20100/1103