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母乳育児にこだわるべきか:精神科薬物療法継続に関する意思決定時に医療者が知っておくべきこと
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JPY
Abstract
一般的に薬物の乳汁移行による児への影響は,胎盤移行による胎児への影響に比べ 圧倒的に小さい。母体の精神疾患で薬剤を投与する際に,ヒトとは異なる動物の乳汁移行 のデータしか考慮されていない添付文書の「授乳を避けること」などの指示に従う必要は 無い。薬物乳汁移行についての情報はLactMedなどで容易に適切な情報が得られるよう になり,このような最新情報を確認する方法が広まっている。母乳育児は母子ともに健康 でいられることなどの多くの利益がある。母の精神疾患で薬物を投与する際に,母乳育児 を行うメリットは,薬物の乳汁移行などに伴うデメリットに比べはるかに大きいと考えら れている。児にとっては養育者としての母の存在が母乳よりははるかに重要である。養育 者としての母があってはじめて母乳育児ができる訳で,母乳にこだわるよりは,育児がで きるように母の病状が安定する管理が望まれる。 臨床精神薬理 22:175-185, 2019 Key words :: breastfeeding, LactMed, neonatal withdrawal syndrome, mother-infant interaction, RID (relative infant dose)
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/content/article/1343-3474/22020/175