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JPY
Abstract
医療の質を評価し,改善するための取り組みは,絶え間なく行われている。米国医学研究所(現,全米医学アカデミー)は,医療の質を向上させる目標として,安全性,有効性,患者中心志向性などの 6 項目を挙げて,世に求めている。統合失調症の薬物療法も例外ではなく,これらを志向することが求められる。なかでも安全性は,最優先されるものであるが,すべての医療介入は,侵襲的な要素を含むものであり,安全は期待される効果と有害事象のバランスによってはじめて評価が行われる。また,患者中心志向性に伴い,自己決定を行うためには,期待される効果と有害事象の両方についての適切な情報がなければ,議論はできない。そこで,「診療上の重要度の高い医療行為について,エビデンスのシステマティックレビューとその総体評価,益と害のバランスなどを考量して,患者と医療者の意思決定を支援するために最適と考えられる推奨を提示する文書」である診療ガイドラインが求められており,日本では,統合失調症薬物治療ガイドラインが作成されている。統合失調症薬物治療の原則と注意点としては,ガイドラインに記されるような標準的治療を行うが,ガイドラインをどのように適用するのかについては,臨床医の力量が問われる。 臨床精神薬理 22:335-340, 2019Key words ::schizophrenia, pharmacotherapy, clinical practice guideline, drug safety, self-decision making
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/content/article/1343-3474/22040/335