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JPY
Abstract
強迫症(OCD)の薬物治療としては,選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI) が広く用いられているが,その反応率は4割程度にとどまることから,薬物療法だけで OCDの治療を行うのは困難であり,認知行動療法(CBT)の併用が必要となる。臨床 上,治療開始時期にCBTが導入できない場合でも,薬物療法を先行させ,強迫症状や合 併する不安,抑うつの改善が得られればCBTを実施できることが多い。また,寛解に至 れば薬剤を漸減し,減薬によって生じる強迫症状に対してさらなるCBTを行い,治療の 終結を目指すこともできる。このように,OCD治療において,薬物療法は,患者がCBT を開始するためのつなぎ役であったり,患者がCBTを実践して自ら症状を制御できるよ うになるための補助的な役割を果たしていると言える。さらに,近年SSRIが消去学習を 促進する可能性も示唆されており,CBTの効果を押し上げる役割も期待される。 臨床精神薬理 22:677-682, 2019 Key words :: obsessive-compulsive disorder, pharmacotherapy, serotonin reuptake inhibitors, cognitive behavioral therapy, fear extinction
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/content/article/1343-3474/22070/677