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JPY
Abstract
Lisdexamfetamineの登場によりわが国の神経刺激薬を用いたADHD治療はより注 目を集めることになるだろう。しかしながら,臨床医たちはその有効性だけでなく,依存 性を含めた知識を十分に備え,その治療戦略を患者とその家族とともに練っていかなくて はならない。本稿では早期からADHDに対して神経刺激薬による継続的な治療を開始す ることが,ADHDの予後の改善だけでなく,その依存性の問題や物質使用障害の併発を 防いでいくことをいくつかの先行研究とともに論じた。特に非神経刺激薬の使用と比較し ても,そのリスクを下げる可能性があると考えられている。臨床的には,ADHD症状に 対してより強い効果を示している神経刺激薬に関してはその症状の軽減に加え,低い自尊 感情とともに併発しやすい反抗挑発症,素行症や成人期の物質使用問題へと展開していく ことを防ぐことにつながると言えるだろう。特に神経刺激薬の思春期年代になってからの 短期の使用は,その依存性の問題から避けるべきである。神経刺激薬を用いた注意欠如・ 多動性障害への診療はより早期からの介入と,継続した治療が肝要である。 臨床精神薬理 22:967-974, 2019 Key words :: stimulants, ADHD, pharmacotherapy, substance use, addiction
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/content/article/1343-3474/22100/967