No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
中枢刺激薬の依存・乱用リスクは製剤特性により軽減できるか?
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
注意欠陥多動性障害(Attention-deficit⊘hyperactivity disorder:AD⊘HD)の治療に おいては,ドパミン神経機能を賦活化させる中枢刺激薬が主に用いられてきた。ただし, 中枢刺激薬は報酬系をも刺激するため,AD⊘HDに対する優れた効果と依存・乱用の問題 は不可分の関係にある。しかし,依存性については血中濃度の急上昇が多幸感の獲得と関 連があることから,methylphenidateはOROS® 錠という徐放性製剤を利用して依存性を 低減させた。また,lisdexamfetamineは,それ自体は薬理活性を持たず,血中で徐々に代 謝されて薬理活性を示すプロドラッグという仕組みで依存性軽減の取り組みがなされた薬 剤である。それらによって依存や乱用の懸念が完全になくなったわけではないが,そもそ も物質使用障害のハイリスク群であるAD⊘HD患者は中枢刺激薬で適切に治療を行うこと で物質使用障害の発症を抑制できるというエビデンスがある。正しい診断に基づく処方が 依存や乱用防止の鍵になると思われる。 臨床精神薬理 22:983-991, 2019 Key words :: attention-deficit/hyperactivity disorder, methylphenidate, OROS, lisdexamfetamine, drug abuse
Full text loading...
/content/article/1343-3474/22100/983