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精神症状を理想的に測定するにはどうすればよいか――いまだに評価尺度で 測定する必要性,その問題点,今後の方向性
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JPY
Abstract
精神症状は可視化できないため,治療効果は「評価尺度」で測定し,その変化で論 じる。客観的評価尺度は,得られる情報が均一化されるため,治験などでも用いられてい る。自己記入式尺度は,希死念慮や性欲減退などにも抵抗なく回答可能であり,疫学調査 においても有用で,費用対効果も大きい。しかしながら,うつ病の客観的評価尺度は認知 面と感情面の項目がほぼ同数であるのに対し,自己記入式尺度は認知面に重きが置かれて おり,またrecoveryに重要な対人関係の評価が含まれていないなど課題も多い。現在, 中央の評価者がインタビューするツールや,自己記入式評価尺度のオンラインプラット フォーム,スマートフォンの活用など,新たな試みが進んでいる。また,症状,行動の変 動を測定するEcological momentary assessmentの考えがあるが,電気的デバイスによる 行動マーカーを用いることで,厚みのある評価が期待されている。プライバシーの問題, アプリの信頼性や精度など懸念は残るものの,リアルタイムの評価は有用である。これら 夢のような評価が実現するまで,治療者は各評価尺度の特徴と限界を理解し,最適な組み 合わせを選択する必要がある。 臨床精神薬理 23:451-458, 2020 Key words :: measurement-based medicine, objective rating scale, self-rating scale, Hamilton Depression Rating Scale, Ecological Momentary Assessment (EMA)
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