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JPY
Abstract
今回の特集においては「生活習慣・環境とメンタルヘルス」と題して,光,運動, 睡眠,青魚やオメガ3系脂肪酸の摂取,ビタミンDの摂取,微量なリチウムの摂取とメ ンタルヘルスの関係を6名のエキスパートの先生方に最新のエビデンスを基に執筆してい ただいた。これらの論文は,現時点におけるそれぞれの要因のメンタルヘルスに対する効 果を理解するうえで大変重要なものである。しかしこれらは個別の生活習慣・環境の効果 を論じており,その意味で限界がある。将来的には,メンタルヘルスに影響しそうな代表 的な生活習慣や環境要因をすべて独立変数として入れ込み,さらにはその独立変数同士の 交互作用も考慮した解析モデルを作成する必要があるだろう。またビッグデータを利用し て,年齢や性はもちろん仕事の種類や知能,性格,経済状態,家族構成,体力,嗜好や趣 味など個体側要因も独立変数に含めて予測式を作ると,ある程度は個別性を配慮できて, 「その人のメンタルヘルスを維持するために有用な生活習慣や環境」が予測できるように なるかもしれない。このような予測式ができるかどうかはともかく,我々の患者に対する 生活習慣や環境に関する指導は,一律な生活指導ではなく,ひとりひとりの状態に合った 精緻な生活指導が求められるということになる。 臨床精神薬理 23:663-667, 2020 Key words :: lifestyle, environment, mental health, prediction, order-made intervention
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/content/article/1343-3474/23070/663