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JPY
Abstract
定期的な運動は身体的に良い影響を及ぼすのみならず,メンタルヘルスにも良い影 響を与える。特に,不安の軽減,気分の改善や睡眠の質の改善をもたらすようである。そ の改善メカニズムは報告が少ないもののいくつかの研究がなされている。例えば運動をす ることでサイトカインなどをはじめとした免疫系に対する影響,神経伝達物質に対する影 響に加えて,自己効力感や自尊心を高めるなどの心理学的な変化もみられるといった報告 がある。その一方で,過剰な運動負荷は,怪我につながったりするだけでなく,免疫機能 をむしろ低下させる可能性もある。さらに,運動継続するという行動自体が強迫的になり やすいこと,継続的な運動を中止することで,抑うつ症状が出現したりするなどネガティ ブな側面があることも知っておく必要がある。しかし,この領域の研究は質が高いものは 少なく,統制が取れていない研究のメタ解析などが多いため今後の良質な研究結果が待た れるのと同時に,運動は安価で誰でも行えるものであるために,メンタルヘルス対策には 有用であると筆者は考えている。 臨床精神薬理 23:675-682, 2020 Key words :: exercise, mental health, depressive symptoms, anxiety
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/content/article/1343-3474/23070/675