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Lithium carbonateによりセロトニン症候群をきたした1症例
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JPY
Abstract
我々は,lithium carbonate(以下lithium)を服用中に身体状態の悪化を契機にし て,発汗,体温上昇,振戦,ミオクローヌスといった臨床症状を呈し,セロトニン症候群 を疑った症例を経験した。症例は 70 歳代の男性で,肺炎,胃潰瘍のために向精神薬は全 て中止されていた。他院での身体治療後にlithiumとquetiapineを再開したところ,精神 症状の変化,発汗,体温上昇,振戦,悪寒,ミオクローヌスといった症状が出現した。経 過中の血液検査では,高張性脱水と腎前性腎不全を示唆する所見を認めた。十分量の輸液 投与とともにlithiumの内服を中止にしたところ,症状は速やかに消失した。後に判明し た血中lithium濃度は正常であった。Lithiumを投与する際には,以前に忍容性が確認さ れていたケースにおいても,患者背景や身体状態の悪化を契機としてセロトニン症候群の 発症に至る可能性があり,慎重に臨床症状をフォローする必要があると考えた。 臨床精神薬理 23:729-732, 2020 Key words :: serotonin syndrome, lithium, myoclonus
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/content/article/1343-3474/23070/729