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統合失調症患者の mortality gap を考える――理由を考え対処法に至る
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JPY
Abstract
100 年近く前より統合失調症患者の死亡率は一般人口と比較して短いことが認識されており,自殺の多さは E.Kraepelin や E.Bleuler によって既に指摘されている。また統合失調症患者では突然死が多く代謝性疾患等多くの身体疾患への罹患率が高いことが知られており,これらの一部は抗精神病薬使用と関連している。一方で抗精神病薬の服用は患者全体で見た場合には死亡率を低下させる。この事実は,当然のことであるが全体としてみれば良いことが目の前の患者に対して良いことかはわからないことを示しており,長らく個人の危険性予測が期待されている。しかし過去統合失調症患者は結核による死亡率が一般人口より高いことが問題となっていた時期もあり,その時期一般人口でも結核で死亡する率が高かったことを考えると,mortality gap の抜本的な解決には合併する疾患そのものの克服法の開発が求められるようにも思われる。 臨床精神薬理 25:359-369, 2022 Key words : mortality gap, anti-psychotics, suicide, sudden death, personal causes
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/content/article/1343-3474/25040/359