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統合失調症における凝固系の脆弱性と抗精神病薬治療の影響
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JPY
Abstract
統合失調症患者の治療として抗精神病薬が使用され,これにより静脈血栓塞栓症の発症のリスクが増加することがよく知られている。抗精神病薬による血栓発生の機序には様々な仮説が発表されており,最近では高プロラクチン血症が活性化凝固マーカーの上昇と静脈血栓塞栓症の発症に関連していることを示す報告もある。しかし,抗精神病薬の直接の薬理作用で静脈血栓塞栓症が誘起されるのか,鎮静作用等を介した間接的な影響で誘起されるのか等,未だに解明されていない部分も多い。また統合失調症の病因に凝固経路の調節障害,特に組織プラスミノーゲン活性化因子(t-PA)活性およびプロテイン S 活性が関与しており,薬剤の投与にかかわらず疾患自体によって静脈血栓塞栓症の発症リスクが増加することを示す研究もある。本稿ではこれらとともに,身体拘束と静脈血栓塞栓症の関連性や,静脈血栓症の予防や診断,治療に関しても概説する。臨床精神薬理 25:397-403, 2022 Key words : schizophrenia, antipsychotic medication, venous thromboembolism, deep venous thrombosis, pulmonary thromboembolism
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/content/article/1343-3474/25040/397