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JPY
Abstract
日本神経学会の「認知症疾患診療ガイドライン 2017」は抗認知症薬の使用を強く推奨している。しかしこの推奨に追随するのは危険である。なぜなら抗認知症薬はアルツハイマー型認知症の病態生理を前提に開発されており認知症のうちのアルツハイマー型認知症にしか効かないがその診断が難しいからである。認知症専門医であっても診断が一致しなかったという研究や日常臨床で診断に必須の検査が省略されて抗認知症薬だけが処方されていることを示すレセプト分析もある。さらに,アルツハイマー型認知症の診断が合っていたとしてもあまり効かない。抗認知症薬の臨床試験に関する系統的総説をみる限り,統計的に有意であっても臨床的には有意義でない改善効果が証明されているに過ぎない。その割に副作用の危険が相当にある。これらの事情に照らせば,診療指針に追随せずに抗認知症薬は使わないのを基本にすべきであろう。 臨床精神薬理 25:669-675, 2022 Key words : anti-dementia drug, Alzheimer’s disease, dementia
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/content/article/1343-3474/25060/669