No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
双極性障害の薬物療法を当事者にどのように説明するか?
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
薬物療法は双極性障害の治療の根幹であり,気分エピソードを寛解に導入し,維持療法で気分エピソードの再発予防と閾値未満の症状解消を図ることで,当事者のパーソナルリカバリーを実現することを究極の目標とする。そのためには,エビデンスに基づく薬物選択が重要だが,それを当事者に受け入れてもらうための,ガイドラインに記載されない薬物療法の説明上の工夫が必要である。抑うつエピソード急性期は,双極性障害についての包括的な説明,うつ病との違い,維持期までの治療の流れを説明する機会になる。躁病エピソード急性期では,服薬必要性への安定した理解を得るのは難しいが,わずかで移ろいやすい病感を薬物療法の糸口にする。維持療法は慢性身体疾患を例えに使うと受け入れられやすいが,継続期間については個別の対応が必要である。各治療薬の効果と有害事象には特有の違いがある。本章では,上記の点について,筆者の薬物療法の説明例を紹介する。 臨床精神薬理 25:1185-1191, 2022 Key words : bipolar disorder, pharmacotherapy, shared decision making, personal recovery, ex planation
Full text loading...
/content/article/1343-3474/25110/1185