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JPY
Abstract
抗菌薬はその名のとおり、細菌の増殖を抑えたり殺したりする薬です。内科でも外科でも、風邪をひいても傷ができてもよく使用されるのでなじみのある薬だと思います。 眼科領域にも細菌性結膜炎や麦粒腫(ものもらい)、角膜感染症などさまざまな細菌によりひき起こされる病気があります。もちろん眼科でも感染症の治療方針は他科と同じで感染した微生物に効果のある薬剤を投与することが重要となりますが、眼科で特別なところは他科と違って病気のターゲット(感染巣)に抗菌薬を直接的に行き渡らせることができるところです。 内服や点滴などの全身投与は抗菌薬としては濃度が高いのですが、投与した薬がまずは全身に行き渡り、そこから血流に乗って目に届くので眼球自体に届く濃度はずいぶん薄くなってしまいます。また、血管がない組織である角膜(くろめ)には血行を経由する全身投与の薬はなかなか行き渡りません。それに比べて点眼薬や眼軟膏は薬の濃度自体は点滴などに比べて低いですが、直接目に投与して目のなかへと広がっていくので、目の感染症(とくに角膜や結膜)では局所投与が治療の第一選択になります。
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/content/article/1344-8293/11080/756