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fast tracking を可能とした硬膜外麻酔によるawake CABG
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JPY
Abstract
【背景】低侵襲冠動脈バイパス術(minimallyinvasive direct coronary artery bypass:MIDCAB)の最終目的は日帰り手術である.われわれはその目的のために,全身麻酔を用いず硬膜外麻酔を用いた新たなawake CABG 法の可能性につき評価した.【方法】2003 年3 月より72 例に対して心拍動下冠動脈バイパス術(off-pump CABG:OPCAB)を行った.手術前日に第1,第2 胸椎間に硬膜外カテーテルを留置し,手術当日,同部よりC-6 からTH-8 に至る範囲を局所麻酔薬によりブロックし手術を行った.胸骨正中切開のOPCAB が57例, 胸骨下部切開によるrib cage lifting techniqueほかが15 例であった.平均年齢68 ± 11 歳,手術時間は平均171 ± 49min,平均バイパス本数は2.42 ± 1.0 枝であった.【結果】術中は66 例が手術を完遂し得たが,術中に開胸や麻酔の影響で5 例が気管挿管,12 例がラリンゲルマスクの補助呼吸を必要とした.ただ,全例術後手術室にて抜管できた.硬膜外麻酔の影響で心拍数は65.9 ± 9.9/min,血圧は収縮期圧74 ± 13.5mmHg で,昇圧薬は一切用いなかった.OCAB(awake off-pump CABG)を完遂した66例は術後早期に飲食歩行が可能となり,術後合併症は認めなかった.平均のバイパス本数は2.5 本(range2 〜 4).手術死亡および病院死亡はなく,全例が手術室で抜管可能であった.2 例は再出血や呼吸器の合併症で,重篤な合併症はまったく認めていない.【結論】硬膜外麻酔を用いたAOCAB は多枝バイパスにも有効である.そして,ほとんどの患者で術後極めて早期の日常生活ならびに歩行が可能となり,one day surgery ならびにday surgery への可能性が示唆された.超低侵襲手術として今後期待される術式である.
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