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JPY
Abstract
かつて睡眠時無呼吸症候群(sleep apneasyndrome:SAS)は呼吸領域の疾患と考えられていた.しかしながら近年になって心不全や不整脈,冠動脈疾患など循環疾患全般において,多くの症例で睡眠時無呼吸症候群を有していることが判明してきた.さらに,循環器疾患における睡眠時無呼吸症候群治療の重要性に関しても報告されるようになり,睡眠時無呼吸症候群を未治療のまま放置した場合,突然死をはじめとする心関連合併症を高頻度に発症することもわかってきた.このような経緯から,睡眠時無呼吸症候群を合併する心疾患症例において積極的に持続的気道陽圧法(continuous positive airway pressure:CPAP)などを用いた治療が行われるようになってきた.また,本邦ではいまだ一般的ではないが呼気,吸気ともに陽圧治療を行うadaptive servoventilation(ASV)を用いた心不全の治療が行われるようにもなってきた.ASV は本来,中枢性睡眠時無呼吸症候群の治療として開発されたデバイスであり,本邦のように循環器疾患(主に心不全)に対しての治療デバイスとして使用するのは独特な使用方法である.しかしながら今後多くの症例を重ねることで,新たな心不全治療の大きな柱の1 つになる可能性があると考えられる.
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/content/article/1881-3585/5020/196