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大動脈弁人工弁置換術後の弁輪部膿瘍に対する再弁置換術
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JPY
Abstract
感染性心内膜炎の治療の基本は,(1)感染のコントロール,(2)心不全のコントロール,(3)疣贅からの遊離塞栓予防であるが,一般的に上記3 点のいずれかがコントロール不能となった場合には手術適応となる.外科手術の基本は,(1)菌塊の切除,(2)デブリードマン(Debridement),(3)弁置換術になる.もちろん感染が現局性で疣贅が弁尖に付着しているだけであれば弁形成術も可能であるが,やはり基本的には弁置換になると考えられる.しかし,感染が拡大して弁輪部膿瘍を来す場合には,基本手技では対応できない場合もあり,広範囲郭清の結果,弁輪および弁周囲組織が欠損してしまうこともある.広範囲に及ぶ外科切除のため弁輪も切除した場合,弁輪をブタ心膜などを用いて形成した上で,弁置換術を行う.弁輪が脆弱であると判断された場合には,大動脈弁の解剖学的位置関係(図1)から周囲組織から弁置換のための支持糸をかけて施行することも考慮する(図2;弁輪として使用できる大動脈弁の周囲の組織).本稿では,大動脈弁人工弁置換術後の感染性心内膜炎による弁周囲膿瘍を伴った症例に対する一手術例を紹介する.
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/content/article/1881-3585/5020/213