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JPY
Abstract
冠動脈左主幹部を含む多枝病変症例に対する治療では,単なる薬物治療のみでは狭心症の予防や長期予防に限界があり,血行再建術を行うことが必要である.経皮的冠動脈インターベンション(percutaneous coronaryintervention:PCI)と冠動脈バイパス術(coronary artery bypass grafting:CABG)のいずれを選択すべきかについて,実際には症例ごとに条件が異なるものの,2009 年に発表されたSYNTAX 試験のデータが参考になる.全体的には術後の総死亡率や心筋梗塞,脳卒中の発生率は両者で差がなかった.冠動脈病変の複雑さ(完全閉塞やびまん性病変など)を表すSYNTAX score を用いて症例を層別化するとscore 高値群(33以上)では主要心血管イベント発生率や再血行再建率でCABG の方が優れていたが,score 低値群(22 以下)・中間値群(23 〜 32)では両者に差がなかった.糖尿病症例ではいずれの群でも再血行再建率でPCI の方が劣っていた.各症例でPCI かCABG のいずれを選択するかの方針決定ではSYNTAX score や糖尿病合併症の有無が一つのガイドとなり得る.
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/content/article/1881-3585/5030/249