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JPY
Abstract
僧帽弁形成術は今やあらゆる病態による僧帽弁閉鎖不全症に対するスタンダードな手術となっている.最近のACC/AHA のプラクティスガイドラインでも左室機能の温存されている(駆出率60%以上,左室収縮末期径 40mm 未満)無症状の高度な慢性僧帽弁閉鎖不全症を有する患者に対する僧帽弁形成術は,弁形成の成功率が90%を超える経験のある外科チームにおいて施行される場合に限りClass II a の適応となっている.精度の高い確実な弁形成術を行い,高い弁形成率を維持することが外科医に求められている.確実な弁形成術を行う上で,もっとも大切なことは,“ 僧帽弁がよく見えること”,すなわち良好な視野を確保することである.あらゆるメカニズムによる僧帽弁閉鎖不全症に対して常に90%以上の弁形成率を維持するためには,基本となる弁尖切除術に加えてExpanded polytetrafluoroethylene(ePTFE)糸を用いた人工腱索移植術あるいは健常な弁尖の腱索移植術のテクニックが必須である. われわれは手技が簡便で再現性の高いePTFE 糸を用いた人工腱索移植術を多用している. そこで今回は,高い弁形成率を達成するために必要な,(1)僧帽弁の視野出しのコツ,(2)人工腱索を用いた僧帽弁形成術のコツとピットフォールについて述べることにする.
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