No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
CQ7 エビデンスによるループ利尿薬の使用方法とは?
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
心不全の治療において,利尿薬は歴史的に初期の薬に位置づけられる。40 年以上前,心不全患者の治療が安静と減塩が中心であった時代にフロセミドが登場し,たちまち患者に利尿がついて,うっ血状態が改善することから,心不全は利尿薬で治癒できると思われた時代もあり,一部の循環器非専門医の間に「心不全の治療=利尿薬」という図式ができてしまった。しかしその後,慢性心不全においてはACE 阻害薬,β遮断薬が心不全患者の生命予後を改善するという前向き試験結果が多く得られ,利尿薬単独で治療を行うことはなくなってきた。 利尿薬は広く慢性心不全,急性心不全において,文字通り利尿を得てうっ血を改善するために使用されている薬剤であり,利尿薬を用いずに中等症以上の心不全患者を管理することは不可能である。その一方で,後ろ向きの解析では,フロセミドを多量に使用した患者の予後が悪いことも報告されており,現在,慢性心不全においてはフロセミド以外のループ利尿薬の検討も行われている。さらに急性心不全におけるフロセミドの投与法についても検討され,最近,DOSE 試験の結果が報告された(Felker GM, et al. N Engl J Med. 2011; 364: 797-805.)。 古くて新しいテーマである慢性,急性心不全患者へのループ利尿薬投与について,専門家はどう考えるのか。
Full text loading...
/content/article/2186-7879/1010/44