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JPY
Abstract
心不全患者に対する薬物治療の大規模臨床試験の成果により,標準的な治療戦略についてはほぼ確立されてきた。一方,わが国においてもいくつかの登録研究が行われ,医療現場の心不全診療の問題点も浮き彫りになってきた。その一つが貧血である。 貧血は心不全患者の多くにみられ,その成因も一様ではない。過去に行われた臨床研究の成果では,貧血の存在は生命予後不良と関連することは繰り返し確認されている。また,貧血は慢性腎臓病と密に関連し,両者が混在することも多い。 心不全患者における貧血の改善策として,鉄剤の投与と赤血球造血刺激因子製剤(エリスロポエチン製剤)の投与が試みられている。今までにいくつかの小規模な臨床試験が行われているが,一貫性のある報告はなく,不要な貧血の改善は血栓症惹起の一因となるとの報告もある。また,従来使われてきた標準的心不全治療薬が貧血に及ぼす影響についても見直すことが必要になってきた。心不全患者における貧血をどう治療すべきだろうか。
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/content/article/2186-7879/1010/50