整形外科
Volume 58, Issue 6, 2007
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論説
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経験と考察
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臨床室
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環軸椎周囲に軟部組織を認め咽頭炎時に激しい頚部痛を起した1例
58巻6号(2007);View Description Hide Description慢性の咽頭炎の既往の疑われる患者に粘膜下に膿瘍を伴う咽頭炎のため頚部の回旋が困難なほどの強い頚部痛を生じ頚部のMRI で環軸椎周囲に軟部組織を認めた当初は環軸椎周囲の膿瘍の可能性も考えたが炎症反応が軽度で抗生物質投与により症状が速やかに軽快した約5ヵ月後のMRI でも環軸椎周囲の軟部組織には基本的な変化を認めなかったこの環軸椎周囲の軟部組織の形成に咽頭部の慢性の炎症が関与している可能性があると思われたので報告する -
起立性の意識消失発作を主症候とし頭痛を伴わないまれな病態を呈した術後低髄圧症候群の1例―血管柄付き肋間筋弁による髄液漏閉鎖術の有用性
58巻6号(2007);View Description Hide Description胸腰椎移行部前方除圧固定術後に起立性の意識消失発作が主症候で頭痛を伴わないきわめてまれな病態を呈した低髄圧症候群の1例を経験したその原因は髄液漏から形成した偽性髄膜瘤であり血管柄付き肋間筋弁による直接閉鎖術を施行し臨床症状の改善が得られた本稿では頭痛を伴わない低髄圧症候群の病態と髄液漏に対する肋間筋弁閉鎖術の有用性について文献的考察を加えて検討する -
CTガイド下穿刺で症状が改善した脊柱管内椎間関節嚢腫の1例
58巻6号(2007);View Description Hide Description椎間関節嚢腫は椎間関節近傍から発生する硬膜外嚢胞で近年MRIの進歩により診断が容易となり日常診療にて本症に遭遇する機会が増えてきた今回われわれは脊柱管内に発生した嚢腫により坐骨神経痛をきたしCT ガイド下に穿刺し症状が軽快した1例を経験したので文献的考察を加えて報告する -
腰椎化膿性椎間関節炎の1例
58巻6号(2007);View Description Hide Description化膿性脊椎炎のうち椎間関節に発生するものはまれである今回われわれはMRI により初期の関節液貯留像から硬膜外膿瘍腸腰筋膿瘍への波及まで経時的に観察しえた腰椎化膿性椎間関節炎の1例を経験したので文献的考察を加え報告する -
膀胱直腸障害を伴い片側下肢神経症状を呈した腰椎椎間板ヘルニアの1例
58巻6号(2007);View Description Hide Description今回われわれは膀胱直腸障害を伴った片側下肢神経症状を呈し手術操作に難渋をきたした腰椎椎間板ヘルニアの1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する -
第5腰椎後方脱臼骨折の1例
58巻6号(2007);View Description Hide Description腰仙椎部における脱臼骨折の報告は少なくとくに後方脱臼はまれな損傷である今回われわれはL 5後方脱臼骨折の1例を経験したので報告する -
臼蓋コンポーネントの中心性脱臼に対し後腹膜進入法で外腸骨動脈を確保したのちに一期的に再置換術を行った1例
58巻6号(2007);View Description Hide Description人工股関節全置換術(THA)後の臼蓋コンポーネントの中心性脱臼例に再置換術を行う場合外腸骨動脈損傷の危険性があるまた臼蓋に巨大な骨欠損が生じるため再建が必要になりこれらを考慮した展開が必要となる今回後腹膜進入法にて外腸骨動脈を確保したのちSmith-Petersen進入法で骨盤外側を展開し安全に臼蓋再建を行った1例を経験したので文献的考察を加え報告する -
生後1年で化膿性股関節炎後の病的脱臼と診断した1例
58巻6号(2007);View Description Hide Description乳児化膿性股関節炎は早期に診断し適切な治療が行われれば多くの症例では良好な経過が期待できる近年新生児集中治療室(NICU)における化膿性股関節炎が増加しているが 担当医が化膿性股関節炎を疑わなかったために股関節に対し適切な治療がなされないまま感染が鎮静化し股関節機能の予後に大きな問題をもたらす症例も少なくないと思われる今回われわれは生後9ヵ月で単純X 線像と問診により化膿性股関節炎後の病的脱臼を疑い生後1年で診断した1例を経験したので若干の考察を加えて報告する -
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非クロストリジウム性ガス壊疽の4例
58巻6号(2007);View Description Hide Descriptionガス壊疽はClostridium によるものがよく知られているが近年糖尿病などの基礎疾患を有する非Clostridium に起因するものが増加傾向にありガス壊疽全体の90%とする報告もある今回われわれは糖尿病に合併した非クロストリジウム性ガス壊疽の4例を経験した
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カラーフォーラム
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腫瘍用人工関節に巻きつけた人工靱帯の組織学的所見
58巻6号(2007);View Description Hide DescriptionLeeds-Keio(L-K)靱帯/補強用メッシュはさまざまな整形外科手術に応用されている われわれは骨腫瘍切除後に腫瘍用人工関節(HowmedicaModular Resection System:HMRS)[StrykerOrthopaedics社モーウォー]を用いるさい残存軟部組織を人工関節に縫着固定する目的でL-Kメッシュを用いてきた初回手術後39ヵ月で再手術となった症例からL-K メッシュを採取することができたのでその組織学的所見を報告する
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卒後研修講座
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問題点の検討
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創意と工夫
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問題点の基礎的検討
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意見と紹介
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連載
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最新原著レビュー:装具と直達牽引による小児上腕骨顆上骨折の治療
58巻6号(2007);View Description Hide Description1980年われわれは小児上腕顆上骨折を治療するために簡単で安全な直達牽引による整復が可能な本骨折用に設計された装具を開発した本法は遠位骨片の内反転位と前方凸の角状変形を確実に整復し骨片の側方転位後方転位および軽度の周転位を許容する方法である直達牽引は肘頭に刺入されたスクリューを介して施行され徒手整復を一切行わずに骨折部の角状変形を整復する1980~2001年に転位を認めた193例の上腕骨顆上骨折が治療されたが4例(2%)のみに内反肘が合併したほぼ全例が良好な肘関節可動域(ROM)を獲得し1例のみが25°の屈曲ROM 減少を認めたしたがって本法は小児上腕骨顆上骨折を効果的で容易に治療する方法であると結論できる
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