整形外科
Volume 63, Issue 1, 2012
Volumes & issues:
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論説
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経験と考察
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手指骨折に対する鋼線を使用した簡単で強い骨固定―two-dimensional intraosseous wiring(two-DIOW)の治療成績
63巻1号(2012);View Description Hide Description -
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臨床室
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後十字靱帯温存型人工膝関節全置換術後の膝蓋骨低位により膝蓋骨下極・膝蓋腱接合部にpatellar clunk 様症状をきたした1例
63巻1号(2012);View Description Hide Description -
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スポーツ医学
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創意と工夫
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連載
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最新原著レビュー:脊椎手術における術後感染発生危険因子―術中洗浄の重要性
63巻1号(2012);View Description Hide Description目的:脊椎手術における術後感染発生危険因子を,術中洗浄の重要性に着目し検討すること.対象および方法:2006 年に当院で脊椎手術を施行した223 例を対象とした.感染例は外科的ドレナージを行い培養で起因菌を確定できた症例とした.調査項目は患者側の因子として,年齢,性別,body mass index(BMI)を,また術前在院期間,喫煙歴,糖尿病の既往,外傷例による緊急手術あるいは変性疾患による予定手術か,手術因子として術式,術中出血量,手術時間,術中の創洗浄のために使用した1 時間あたりの平均生理食塩水量,インストゥルメンテーション併用の有無,これらを2 群間の単変量の比較および多変量ロジスティック分析で検討した.結果:感染発生率は6.3%であった.2 群間の比較では平均の手術時間と出血量に有意差を認めたが,年齢,BMI,術前在院日数には差がなかった.単位時間あたりの洗浄生理食塩水量は感染群で少ない傾向にあったが,有意差はなかった.多変量解析では,男性,高齢(≧60 歳),喫煙歴,肥満(BMI≧25)は有意な危険因子にはならなかった.患者側の因子としては糖尿病(手術時に内服あるいはインスリン加療を受けている症例)のみが独立的な感染危険因子[オッズ比(OR)4.88]であった.また,外傷も独立した感染危険因子であった(OR 9.42).手術因子では,十分量の洗浄(1 時間あたり2,000 ml以上の生理食塩水)により感染の危険を有意に下げる結果であった(OR 0.08).長時間の手術(3 時間以上),過多の出血(300 ml 以上),インストゥルメンテーションの使用は独立した危険因子ではなかった.結論:糖尿病,外傷,不十分な術中洗浄が独立した直接的な脊椎手術後感染発生の危険因子であった.術後感染予防のためには,術前血糖のコントロール,外傷例では手術待機期間の短縮,そして術野の汚染を減じるために1 時間あたり2,000 ml 以上の生理食塩水で創部の洗浄を行うことが重要である. -
最新原著レビュー:腰椎固定術後に発生する新規椎体骨折に関する研究―平均10年の経過観察において
63巻1号(2012);View Description Hide Description対象および方法:脊椎インストゥルメンテーションを併用した固定術(Th10∼S1)を施行した手術時年齢55 歳以上,インストゥルメンテーションは3 椎間以下,7 年以上(7∼14 年,平均10.4 年)経過観察しえた100 例を対象とした.術前に既存の骨粗鬆症性椎体骨折のある症例は除外した.結果:術後新規脊椎骨折は女性59 例中の14 例(24%)20 椎に,男性41 例中の1 例(2%)に認められた.21 新規脊椎骨折中18 骨折は術後2 年以内に発生した.骨折発生までの時間に関しては,隣接椎骨折は術後8ヵ月以内に起こり,遠隔椎骨折は,インストゥルメンテーションレベルから2 椎離れた骨折が8∼12ヵ月に,3 椎離れた骨折が8∼20ヵ月に,4椎離れた骨折が術後14∼22ヵ月に発生していた.考察:腰椎のインストゥルメンテーションを受けた閉経後の女性が術後2 年以内に脊椎圧迫骨折を発生しやすい.
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