整形外科
Volume 63, Issue 3, 2012
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経験と考察
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臨床室
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問題点の検討
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バイオメカニクス
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135°ネックステム角人工股関節で40°,45°のカップ外方開角におけるカップ前方開角とネック前捻角の最適な組み合わせ
63巻3号(2012);View Description Hide Description
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連載
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卒後研修講座:変形性膝関節症に対する保存的治療―個々の患者の病態に応じた治療法の選択とガイドライン上での評価およびエビデンス
63巻3号(2012);View Description Hide Description -
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最新原著レビュー:人工股関節全置換術後の歩行改善に影響を及ぼす因子の検討
63巻3号(2012);View Description Hide Description目的:人工股関節全置換術(THA)後の歩行改善に影響を及ぼす因子を検討すること.方法:片側変形性股関節症患者43例を対象とした.術前および術後2ヵ月,術後6ヵ月,術後1年の時期に歩行分析を行い,歩行改善に影響を及ぼす因子を検討した.結果:片側変形性股関節症患者の時間距離因子は,健常者と比較して有意に減少していた.術後1年では大きく改善していたが,健常者レベルには改善しなかった.また多変量解析の結果,変形性股関節症stage 分類末期および術前脚長差は観察期間を通して,THA 後の歩行改善に影響を及ぼす因子として算出された. -
最新原著レビュー:オステオポンチンはマクロファージからのサイトカイン分泌を介して摩耗粉による骨溶解を促進する
63巻3号(2012);View Description Hide Description目的:摩耗粉によって惹起される人工関節周囲の骨溶解発生過程におけるオステオポンチン(OPN)の作用を検討すること.対象および方法:マウス頭蓋骨骨吸収モデルとして,生後6∼12 週齢の野生型マウス(WT)9 匹およびOPN ノックアウトマウス(OPN-KO)8 匹を用いた.頭蓋骨骨膜上に30 mg のチタン摩耗粉をおき,10 日後に摘出した頭蓋骨を組織学的に解析した.次いで骨吸収におけるOPN の分子メカニズムについて検討すべく,WT およびOPN-KO の長管骨から採取した骨髄細胞にマクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)を添加して5日間培養した.培養した骨髄マクロファージにチタン摩耗粉を添加して,さらに12 時間培養した後,培養上清中のOPN ならびに炎症性サイトカインの濃度をenzyme-linkedimmunosorbent assay(ELISA)法で測定した.結果:In vivo の実験においては,WT では摩耗粉に曝露された頭蓋骨の広範囲に及ぶ破骨細胞性骨吸収像が観察されたのに対し,OPN-KO では骨吸収像が明らかに減弱していた.骨吸収面の割合,破骨細胞面の割合および破骨細胞数を定量すると,OPN-KOではWT と比較して有意に減少していた.Tumor necrosis factor(TNF)-a の免疫染色においては,OPN-KOよりもWT の特に骨吸収面において発現が増強していた.In vitroの実験においては,WT の骨髄マクロファージに摩耗粉を添加すると,培養上清中のOPN 濃度は有意に増加した.また,骨髄マクロファージに摩耗粉添加後の培養上清中TNF-a 濃度は,OPN-KO ではWT と比較して有意に減少していた.結論:以上の結果より,OPN は摩耗粉によって惹起される人工関節周囲の骨溶解において重要な役割をはたしており,新たな治療標的となる可能性が示された.
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