整形外科
Volume 63, Issue 6, 2012
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最新原著レビュー:頚椎脊柱管拡大術術後C5麻痺発生率に関する前向き研究
63巻6号(2012);View Description Hide Description目的:片開き式脊柱管拡大術と棘突起縦割式脊柱管拡大術における術後C5 麻痺の発生率を前向き研究によって比較・検討するとともに,その発生危険因子を多変量解析で同定すること.方法:2006年および2007 年に脊柱管拡大術を施行する患者に対して,2006年には片開き式,2007 年には棘突起縦割式脊柱管拡大術をそれぞれ施行することとし,各術式におけるC5 麻痺の発生率を比較した.また,臨床所見・画像所見における各種の因子から,多変量解析を用いてC5 麻痺発生危険因子を判定した.結果:各術式とも73 例が調査対象となり,C5 麻痺発生率は片開き式脊柱管拡大術で9.6%,棘突起縦割式脊柱管拡大術で1.4%と,片開き式で有意に発生率が高かった.多変量解析の結果,片開き式脊柱管拡大術と頚椎後縦靱帯骨化症例がC5 麻痺発生の有意な危険因子と判定された.結論:頚椎脊柱管拡大術を行うにあたっては,C5 麻痺を避けるために棘突起縦割式脊柱管拡大術を行うのが望ましい. -
最新原著レビュー:頚椎症性筋萎縮症に対する保存的および手術的治療の臨床成績とその予後予測因子
63巻6号(2012);View Description Hide Description目的:頚椎症性筋萎縮症(CSA)に対する保存的および手術的治療の臨床成績を調査しその予後予測因子を探ること.方法:当科で入院治療を行い,2 年以上経過観察できた85 例を対象とした.全例にまず入院による頚椎持続牽引を行い,良好な改善が得られた症例は保存的に外来で経過観察を行った.牽引治療で効果が不十分または無効の症例のうち,同意の得られた症例に対して手術を施行した.保存的および手術的治療各々の臨床成績と予後予測因子を調査した.結果:40%の症例で保存的治療が有効であった.特に,50 歳未満,6ヵ月未満の罹病期間,単椎間例,椎間孔狭窄のみの症例,牽引治療に反応のあった症例の各群で,保存的治療が有効な症例が多く,これらは,保存的治療で改善が期待できる予後予測因子と考えられた.また手術的治療は82%が有効であった.結論:CSA のうち,特に上記の予後予測因子をもつ症例には保存的治療を試みるべきである.また保存的治療に抵抗性の症例は手術を考慮すべきである.
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