整形外科
Volume 63, Issue 7, 2012
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論説
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経験と考察
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臨床室
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軸椎破裂骨折に対し後頭骨-軸椎後方固定術を行った1例
63巻7号(2012);View Description Hide Description軸椎破裂骨折はまれな骨折であり,病態や治療法の検討など,その報告は少ない.今回われわれは,環軸関節の亜脱臼を伴った軸椎破裂骨折に対し,後頭骨-軸椎後方固定17(O-C2 後方固定)を行った1 例を経験したので報告する. -
小指屈筋腱腱鞘滑膜に生じたヘモジデリン沈着性滑膜炎の1例
63巻7号(2012);View Description Hide Descriptionわれわれが渉猟しえた限りでは,ヘモジデリン沈着性滑膜炎が手指の腱鞘滑膜に生じた症例の報告は皆無であった.今回,きわめてまれと思われる小指の腱鞘滑膜に生じたヘモジデリン沈着性滑膜炎の1例を経験したので報告する. -
Delbet-Colonna 分類Ⅳ型の小児大腿骨頚部骨折に対して観血的骨接合術を施行した1例
63巻7号(2012);View Description Hide Description小児大腿骨頚部骨折は比較的まれな骨折である1.Delbet-Colonna分類2Ⅳ型は比較的予後良好な骨折とされ,保存的に治療されることが多い.今回われわれは,Delbet-Colonna分類Ⅳ型の小児大骨頚部骨折に対して,保存的治療では整復できず,ロッキングプレートを用いて観血的骨接合術を行った1例を経験したので報告する. -
股関節部周辺(大殿筋腱,大腿直筋腱,中殿筋腱)の石灰性腱炎の3例
63巻7号(2012);View Description Hide Description肩の石灰性腱炎は頻度が高くよく知られているが,股関節周辺での石灰性腱炎は比較的まれである.その3 例を報告する. -
腰椎疾患との鑑別に難渋した変形性股関節症に伴う滑膜嚢腫による大腿神経麻痺の1例
63巻7号(2012);View Description Hide Description大腿神経支配領域に疼痛や麻痺が発生し,上位〜中位腰椎レベルに脊柱管狭窄所見を画像上認めた場合,その原因を腰椎疾患に求めてしまう可能性がある.今回われわれは,変形性股関節症に伴って発生した滑膜嚢腫により大腿神経麻痺を生じ,腰椎疾患との鑑別を必要としたまれな1例を経験したので報告する. -
右膝窩動脈捕捉症候群に対して腓腹筋内側頭移行術を施行した1例
63巻7号(2012);View Description Hide Description膝窩動脈捕捉症候群(popliteal artery entrapment syndrome:PAES)は解剖学的異常が発症に関与し,未治療では症状の改善を望めないまれな疾患である.今回われわれは,PAESに対して腓腹筋内側頭移行術を行い良好な結果を得たため,若干の文献的考察を加え報告する. -
前十字靱帯再建術後に不明熱として発症した成人Still病の1例
63巻7号(2012);View Description Hide Description成人Still 病は関節症状に加えて,発熱,皮疹,リンパ節腫脹などの全身症状が著明であるという特徴をもち,不明熱の鑑別には重要な疾患であるが17,術後に発症した本疾患の報告例は少ない.今回われわれは前十字靱帯(ACL)再建術後に不明熱が持続し,診断に難渋した成人Still病の症例を経験したので報告する.
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スポーツ医学
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関連外科知識
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連載
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最新原著レビュー:肘部管症候群患者における肘屈曲テストと肘部管内圧の関連
63巻7号(2012);View Description Hide Description目的:肘屈曲テストは肘部管症候群における代表的な症状誘発テストである.本検討の目的は,肘屈曲テストの結果と肘関節最大屈曲による肘部管内圧変化との関連を検討することである.方法:0.7 mm 径のカテーテルを用いて,肘部管症候群患者25 例の肘部管内圧を術中に測定した.この結果を各患者の術前の肘屈曲テスト(45 秒)の結果と比較し,統計学的に有意な相関関係があるかを検討した.結果:平均肘部管内圧は,肘関節最大伸展時に比して肘関節最大屈曲時で有意に上昇していた(p<0.001).肘屈曲テストの結果と肘関節最大屈曲による肘部管内圧変化との間には有意な関係はなかった(p=0.45).結論:肘関節屈曲による症状誘発のメカニズムは,肘関節屈曲に際して生じる肘部管内圧上昇のみで単純に説明されるものではなく,その他の要素も関与している可能性が高い. -
最新原著レビュー:高度臼蓋形成不全に対する寛骨臼回転骨切り術(curved periacetabular osteotomy)の術後成績
63巻7号(2012);View Description Hide Description目的:本研究では,center-edge(CE)角が0°未満のSeverin 分類group Ⅳ-b の高度臼蓋形成不全に対するcurved periacetabular osteotomy(CPO)の術後成績を調査し,CPO の限界について検討した.方法:当科でCPO を施行した163 例191 股を対象とし,術前CE 角0°未満の高度臼蓋形成不全例(SD 群)と,術前CE 角0°以上の臼蓋形成不全例(MD 群)の2 群に分けた.臨床成績は,Harris hip スコアを用いて評価し,X 線学的計測はCE 角,acetabularhead index(AHI),acetabular roof obliquity(ARO),head lateralization index(HLI)を用いて評価し,それぞれの計測値を2 群間で比較・検討した.結果:術後の臨床成績は両群間に統計学的有意差を認めず,術後の各計測値は両群ともに改善していた.術後ARO と術後HLI は両群間に統計学的有意差はなかった.考察:CPO はCE 角が−20°までの高度臼蓋形成不全に対しても,追加手技の必要なく十分な荷重部の再建と内方化が可能であると考えられた.
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