整形外科
Volume 63, Issue 9, 2012
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論説
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第Ⅲ相多施設共同無作為割付け並行群間比較試験:自己組織化したハイドロキシアパタイト/コラーゲン複合体vs b-リン酸三カルシウム
63巻9号(2012);View Description Hide Description -
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経験と考察
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臨床室
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広範な脊椎強直に脊髄症を合併した長期罹患の若年性特発性関節炎の1例
63巻9号(2012);View Description Hide Description広範な脊椎強直に脊髄症を合併した長期罹患の若年性特発性関節炎(juvenile idiopathic arthritis:JIA)の1例を経験したので報告する. -
梨状筋膿瘍による梨状筋症候群の1例
63巻9号(2012);View Description Hide Description整形外科の日常診療において,坐骨神経痛や殿部痛を訴える患者は多い.その原因として梨状筋症候群は時に遭遇する疾患であるが,梨状筋膿瘍を原因とした梨状筋症候群の報告はきわめてまれである.今回われわれは,梨状筋膿瘍による梨状筋症候群の治療経験を得たので,若干の文献的考察を加え報告する. -
鎖骨重複骨折を伴った肩甲胸郭解離の1例
63巻9号(2012);View Description Hide Description鎖骨骨幹部骨折に肩甲骨頚部骨折を合併するfloatingshoulderは比較的まれな外傷で,不安定性骨折のため観血的治療を要するとされている.また,同側の鎖骨に2ヵ所の骨折が生じる鎖骨重複骨折もまれである.さらに近年,肩甲帯部骨折に伴う肩甲胸部解離の報告4も散見される.肩甲骨頚部および烏口突起骨折を合併した開放性鎖骨重複骨折に,肩甲骨が外側に偏位する肩甲胸部解離を伴ったまれな1 例を経験したので,文献的考察を加えて報告する. -
てんかん発作による肩関節後方脱臼骨折の1例
63巻9号(2012);View Description Hide Description肩関節後方脱臼骨折は,前方脱臼骨折に比べてまれな外傷である.本邦では交通事故やスポーツなど外力に起因する報告が多く,挛など自家筋力によって生じた報告は少ない1〜5=.今回,痙攣(強直性発作)によって生じた肩関節後方脱臼骨折の1 例を経験したので報告する. -
成人後に仮骨延長法で両下の内反変形を矯正したBlount 病の1例
63巻9号(2012);View Description Hide DescriptionBlount 病の長期経過をみると,内反変形の残存から変形性膝関節症に進行する症例が少なくない.未治療のまま成人したjuvenile type のBlount 病の1 例を経験し,両下=の内反変形に対してIlizarov 創外固定器を用いて仮骨延長法により変形矯正を行ったので報告する. -
足関節の外傷を契機に発症した距骨類骨骨腫の1例
63巻9号(2012);View Description Hide Description類骨骨腫は良性骨腫瘍の10%を占め,10〜20 歳代の長管骨に多く発症する1.距骨での発生も2〜10%程度みられるが2〜4,さまざまな病態と間違われ診断確定にいたるまで時間を要することが多い5,6.今回われわれは,足関節の外傷を契機に発症し,診断に難渋した距骨類骨骨腫の1 例を経験したので報告する. -
軟部肉腫と鑑別を要した巨大な慢性増大性血腫の1例
63巻9号(2012);View Description Hide Description慢性増大性血腫(chronic expanding hematoma:CEH)は1980年にReid らによって提唱され1),1ヵ月以上の経過で増大する血腫と定義されているが,成因は明らかでなく,明確な臨床的診断基準は定義されていない.さらに,明確な外傷歴やある程度急速な腫瘤の増大を呈さない場合は,軟部肉腫との鑑別が問題となる.巨大な大b部発生の慢性増大性血腫の1例を経験したので,鑑別診断について検討し報告する.
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問題点の検討
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今日の問題点
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整形手術手技
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連載
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最新原著レビュー:橈骨遠位端骨折変形治癒に対する矯正骨切り術の臨床成績―opening wedge 法とclosing wedge法の比較
63巻9号(2012);View Description Hide Description目的:橈骨遠位端骨折変形治癒に対する矯正骨切り術は確立された再建法であり,さまざまな術式がある.本研究の目的は,従来の楔開き骨切り術(opening wedge osteotomy:OW 法)と筆者らの閉じ合わせ楔状骨切り術(closing wedge osteotomy)の術後臨床成績を後ろ向きに比較・検討することである.方法:骨移植を併用した橈骨opening wedge 矯正骨切り術22 例(OW 群)と骨移植を行わない橈尺骨同時骨切り術(橈骨closing wedge+尺骨短縮骨切り術:CW 法)20 例(CW 群)の2群間でX 線像と臨床成績を比較・検討した.結果:合併症は両群で同等であった.手関節X 線像のvolar tilt とulnar varianceは両群ともに術後有意に改善した.Ulnar variance の正常化,術後手関節伸展・屈曲可動域,Mayo wrist スコアはCW 群がOW 群に比べ有意に良好であった.結論:われわれのCW 法は,従来のOW 法と比較して術後成績が優れる橈骨遠位端関節外骨折変形治癒の有用な手術法である.エビデンスレベル:Therapeutic LevelⅢ. -
最新原著レビュー:低侵襲人工股関節全置換術におけるWatson-Jones変法アプローチと小皮切側方アプローチの臨床成績に及ぼす影響の違い
63巻9号(2012);View Description Hide Description目的:本研究の目的は,低侵襲人工股関節全置換術において,筋・腱切離をまったく行わないWatson-Jones 変法アプローチと中・小殿筋を一部切開する小皮切側方アプローチとの違いを評価することである.方法:低侵襲人工股関節全置換術を施行した102 例を,筋・腱切離をまったく行わないWatson-Jones 変法アプローチ(Watson-Jones 変法群)[n=52]と,中・小殿筋を一部切開する小皮切側方アプローチ(小皮切側方群)[n=50]とに分けて,臨床成績,筋力,血液検査値に及ぼす影響の違いについて評価した.筋力は,MicroFET(HogganHealth Industries 社,West Jordan)を用いて,股関節屈曲,膝関節伸展,股関節外転における筋力をそれぞれ術前,術後6 週,3ヵ月,6ヵ月,1 年で測定し,血液検査として,白血球数(WBC),C 反応性蛋白(CRP),クレアチンキナーゼ(CK)を術直後と術後1,3,7,14日目で測定した.結果:臨床成績では,Watson-Jones 変法群,小皮切側方群で差を認めなかった.筋力では,術後6 週における股関節外転筋力のみWatson-Jones 変法群で小皮切側方群に比べて強かった(p<0.05).血液検査値では,術後1 日目のCK のみがWatson-Jones変法群で小皮切側方群に比べて低値であった(p<0.05).結論:Watson-Jones 変法アプローチは小皮切側方アプローチと比較して外転筋に対する侵襲が少ないものの,外転筋力に与える影響は術後早期だけで,臨床評価には影響を与えなかった.
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