整形外科
Volume 64, Issue 3, 2013
Volumes & issues:
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論説
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経験と考察
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臨床室
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星状神経節ブロックを誘因として発症した重篤な合併症の2例
64巻3号(2013);View Description Hide Description星状神経節ブロック(stellate ganglion block:SGB)による化膿性脊椎炎および血腫は,頻度は少ないが発症すれば生死にもかかわる重篤な合併症である.われわれは,他院でのSGB により発症した重篤な合併症の2 例を経験したので報告する. -
腸腰筋血腫による大腿神経麻痺の診断にMRI脂肪抑制併用最大値投影法が有用であった1例
64巻3号(2013);View Description Hide Description腸腰筋血腫による大神経麻痺は,早期に治療することで良好な成績をおさめることができるが,診断に難渋することも多い1,2).抗凝固療法中に発生した腸腰筋血腫による大神経麻痺の1例を経験したので報告する. -
投球時に生じた上腕骨外顆骨折の1例
64巻3号(2013);View Description Hide Description投球時の骨折として上腕骨骨幹部螺旋骨折,上腕骨内上顆骨折が,肘外側の投球障害として離断性骨軟骨炎がよく知られているが,投球時に肘外側に骨折が生じたという報告は少ない.われわれは,投球時に生じた上腕骨外顆骨折の1例を経験したので報告する. -
骨外性軟骨腫による手根管症候群の1例
64巻3号(2013);View Description Hide Description手根管症候群はもっとも頻度の高い絞扼性神経障害で,その原因はさまざまである.手根管症候群に関与する要因は,大きく解剖学的要因,生理学的要因の二つに分けることができるが,多くは生理学的要因が関与し,解剖学的要因,特に腫瘍による手根管症候群の報告はまれである.われわれは,手根部に発生した骨外性軟骨腫(extraskeletal chondroma)によって手根管症候群を呈した1例を経験したので報告する. -
徒手整復不能であった示指遠位指節間関節開放脱臼の1例
64巻3号(2013);View Description Hide Description徒手整復不能な遠位指節間(DIP)関節脱臼は比較的まれな外傷であり,整復阻害因子として深指屈筋(FDP)の介在11や掌側板の介在21が報告されている.われわれはFDP の介在による1 例を経験し,整復方法につき若干の知見を得たので報告する. -
上臼蓋骨折の5例
64巻3号(2013);View Description Hide Descriptionまれな上臼蓋骨折の5例を報告する.脆弱性骨折を平面上の転倒以下の軽微な外傷または原因不明の骨折と定義すると,4 例が上臼蓋脆弱性骨折,またX 線像で骨折が明らかであったのは1例のみであった.骨盤脆弱性骨折は認識度が低く症状が多彩で,見逃しや誤診が多い.実際の頻度は多いと思われるが,その特徴的な頻度の高い骨折部位は,恥骨の上枝・下枝,恥骨結合,仙骨翼,仙骨H 字状骨折であった1〜3.当院で2003 年7月〜2012 年6 月に収集した骨盤脆弱性骨折86 例中,上臼蓋脆弱性骨折を4 例3 患者に認めた4^.残りの1例は椅子の上に立っていて転倒で受傷した51 歳の男性例であった. -
鵞足部に遊離体を形成した女子サッカー部員の1例
64巻3号(2013);View Description Hide Description遊離体は通常関節内に形成されることが多く,関節外に形成されることはまれである.われわれは鵞足部に遊離体を形成し,運動制限をきたしたまれな1例を経験したので報告する.
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整形手術手技
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今日の問題点
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連載
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最新原著レビュー:指屈筋腱損傷の部分的補助縫合(partial interlocking cross-stitch suture)におけるgap formationの検討
64巻3号(2013);View Description Hide Description目的:指屈筋腱修復における5 種類の部分的補助縫合と全周補助縫合の縫合部間隙について,周期的負荷試験を用いて比較・検討すること.方法:50 対のdental roll を5 群に分け,主縫合を6-strand Pennington suture で行い,補助縫合を,interlocking cross-stitch suture(ICS)を掌側の半周縫合した群,ICS を掌側の 3/4 周縫合した群,そして 3 種類の全周縫合のいずれかで縫合した群に分けた.主縫合は4-0 Prolene(Ethicon 社,東京)を,補助縫合は6-0 Prolene を用いて縫合した.周期的負荷試験は10 N で500 回から開始し,破断するまで5 N,500 回ずつ負荷を加えた.結果:疲労強度はICS で全周縫合したものがもっとも大きかった.部分的補助縫合の縫合部間隙は全周縫合に比べて非縫合側・縫合側ともに有意に大きく,早期破断と関連していた.結論:補助縫合は,縫合強度の向上と縫合部の間隙を減少させるために全周性に縫合するべきである. -
最新原著レビュー:反復性膝蓋骨脱臼に対する内側膝蓋大腿靱帯の解剖学的大腿骨付着部に骨柱固定を併用した半腱様筋腱による再建術
64巻3号(2013);View Description Hide Description目的:われわれが開発した解剖学的内側膝蓋大靱帯再建術(MPFL 再建術)の術後成績を検討すること.方法:反復性膝蓋骨脱臼29 例31 膝に対して,半腱様筋腱を用いてMPFL の大腿骨側解剖学的付着部に骨柱を用いて固定する方法で再建した.術後経過観察期間は2∼5 年であった.臨床評価では,Kujala スコア,関節可動域(ROM),膝蓋骨の不安定感を調査し,X 線像では適合角(congruence angle)とtilting angleを評価した.結果:31 膝中30 膝は経過良好で,1 膝に膝蓋骨不安定感が残存した.Kujala スコアは,術前平均64 点から術後平均94.5 点に改善していた.術後再脱臼はなく関節ROM制限もなかった.X線評価では適合角が改善していた.結論:本術式は反復性膝蓋骨脱臼に対して有用な方法であることが判明した.
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