整形外科
Volume 66, Issue 5, 2015
Volumes & issues:
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論説
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Cortical bone trajectory における固定性の検討−スクリュー刺入位置による固定性の違い
66巻5号(2015);View Description Hide Description
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経験と考察
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臨床室
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強直性脊椎骨増殖症に嚥下障害と脊髄症状を合併し前後方同時手術を施行した1例
66巻5号(2015);View Description Hide Description強直性脊椎骨増殖症(ankylosing spinal hyperostosis:ASH)は,脊柱の前縦靱帯の骨化を中心とする脊柱靱帯骨化により脊椎強直をきたす疾患である.われわれは,ASH に嚥下障害と脊髄症状を合併し,前後方同時手術を施行して症状改善し,経過が良好な症例を経験したので報告する. -
急速に対麻痺を生じた腰椎椎間板ヘルニアによる馬尾症候群の1例
66巻5号(2015);View Description Hide Description馬尾症候群(cauda equina syndrome:CES)は馬尾が障害されることにより腰殿部痛,下肢痛およびしびれ,下肢運動麻痺,会陰部感覚障害,膀胱直腸障害などをきたす非常にまれな疾患である1§.われわれは,初診時左下肢不全麻痺から急速に対麻痺にいたったCES の1 例を経験したので報告する. -
観血的整復を要した外傷性胸鎖関節後方脱臼の1例
66巻5号(2015);View Description Hide Description胸鎖関節脱臼は比較的発生頻度が低い外傷であり,前方脱臼に比べ後方脱臼の頻度は少なくまれである.われわれは観血的整復を要した胸鎖関節後方脱臼の1 例を経験したので,文献的考察を加え報告する. -
肩関節に発生した巨大遊離体を有する二次性滑膜骨軟骨腫症の1例
66巻5号(2015);View Description Hide Description滑膜骨軟骨腫症(synovial osteochondromatosis:SC)は滑膜が関連して軟骨腫を生じ,関節内遊離体を形成する良性疾患である.原因不明の一次性と外傷や炎症などを原因とする二次性に分類され,保存的治療で軽快しない場合は手術的治療が選択される.近年は肩関節に発生したSC の大半で関節鏡視下手術が行われているが,遊離体が大きい症例では直視下手術が行われることも多い.われわれは,肩関節に発生した巨大遊離体を有する二次性SC の1 例に対し,関節鏡視下に滑膜切除術と遊離体摘出術を行ったので報告する. -
自家骨軟骨移植術でスポーツ復帰をはたしたシニアスポーツ愛好家の1例
66巻5号(2015);View Description Hide Description変形性膝関節症の長期変化を予防するために,骨軟骨損傷部を良好な形状適合性のある硝子軟骨で修復することが重要である.われわれは,膝蓋大腿関節の軟骨損傷を伴ったシニアスポーツ愛好家に自家骨軟骨移植術を施行し,良好な結果が得られたので報告する. -
生物学的製剤により人工膝関節周辺骨溶解部に骨新生を得た1例
66巻5号(2015);View Description Hide Description人工関節再置換術の大きな原因の一つは,人工関節の弛みであり,この人工関節の弛みをきたす原因の一つが骨溶解である.関節リウマチ(RA)患者の人工膝関節全置換術(TKA)後に人工関節周辺骨溶解をきたした症例に対して生物学的製剤の投与を行い,骨溶解部に骨新生を得た1 例を経験したので報告する. -
診断に難渋した腫瘍性骨軟化症の1例
66巻5号(2015);View Description Hide Description腫瘍性骨軟化症(TIO)は,腫瘍から過剰に分泌される液性因子により腎近位尿細管でのリン再吸収が障害されて生じる,腫瘍随伴症候群の一つである.診断がつくまでに難渋したTIO の1 例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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画像診断
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特別寄稿
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連載
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最新原著レビュー:脊椎手術における術後合併症の発生予測−Estimation of Physiologic Ability and Surgical Stress(E-PASS)とPhysiological and Operative Severity Score for the enUmeration of Mortality and morbidity (POSSUM)の比較
66巻5号(2015);View Description Hide Description目的:脊椎手術におけるEstimation of Physiologic Ability and Surgical Stress(E-PASS)とPhysiological and Operative Severity Score for the enUmeration ofMortality and morbidity(POSSUM)のリスク評価能を比較・検討すること.対象および方法:2005 年1月〜2009 年12 月に脊椎手術を受けた601 例に対して,EPASSとPOSSUM を適用した.E-PASS とPOSSUM は術前状態スコア[それぞれ術前リスクスコア(PRS),患者状態評価(PS)]と手術侵襲度スコア[手術侵襲スコア(SSS),手術侵襲度評価(OS)]から総合スコア[総合リスクスコア(CRS),合計点(TP)]が算出される.各スコアを術後合併症発生の有無に分けて比較し,各スコアと合併症発生率との関連性を評価した.また,E-PASS とPOSSUM から予測される合併症発生のreceiver operating characteristic(ROC)解析を行った.結果:術後合併症は64 例(10.6%)に発生し,合併症なしの患者に比べてE-PASSの全スコアおよびPOSSUM のOS とTS が有意に高かった.それらのスコアは合併症発生率と有意な正相関を示した.ROC 解析による合併症発生の予測能は,E-PASS がPOSSUM より高かった.結論:脊椎手術においてE-PASS とPOSSUM はともに術後合併症の発生に相関するが,E-PASSのほうが合併症発生の予測に有用である. -
最新原著レビュー:ドレーンは術後早期の股関節機能の回復に有効か−両側一期的人工股関節全置換術における比較研究
66巻5号(2015);View Description Hide Description目的:本研究では人工股関節全置換術(THA)におけるドレーン(CSD)の疼痛,腫脹,熱感などの局所に対する効果および術後早期の股関節機能の回復を調べるために,両側一期的THA において,片側に無作為にCSD を留置し,前向きに検討した.対象および方法:両側一期的THA において無作為に片側にCSD を留置した51 例(102 関節)を対象とした.翌々日までにCSD を抜去し離床した.Visual analog scaleを用いた疼痛評価(VAS),サーモグラフィーで計測した創周囲皮膚温,CT を用いた大腿断面積,最大荷重可能量および自動下肢伸展挙上(A-SLR)を検討した.統計処理には対応のあるt 検定およびMcNemar 法を用いた.結果:術後3 日のVAS はCSD 側で有意に低値であった.術後4 日の創周囲皮膚温はCSD 側で低かった.術後7 日での大腿断面積はCSD 側で小さかった.最大荷重量は術後3 日および7 日ともにCSD 側で大きかった.術後3 日および7 日にA-SLR が可能な関節数はCSD 側で多かった.考察:CSD 側では,術後早期の創周囲の熱感,腫脹,疼痛が少なく,CSD によって股関節周囲の炎症所見が抑えられたと考えられる.また,最大荷重可能量,A-SLR が可能な関節数はCSD 側で改善されており,股関節機能の回復が早いと考えられる.股関節局所における有用性から,THA 後のCSD 留置は推奨される. -
最新原著レビュー:前十字靱帯脛骨付着部における骨性指標−3-D CT と肉眼・組織所見との対比
66巻5号(2015);View Description Hide Description目的:前十字靱帯(anterior cruciate ligament:ACL)と脛骨付着部周囲の三つの骨性指標(anterior ridge, lateral groove, intertubercular fossa)との関連性・発生頻度を検証した対象および方法研究1:解剖用死体12 対24 膝を用いCT を撮影し,脛骨高原の3-D CT を作成した.この画像と対比させて12 膝は肉眼的に,12 膝は組織学的にACL 実質と骨性指標との関係を評価した.研究2:60膝の脛骨高原3-D CT を用いて,anterior ridge,lateral groove,intertubercularfossaの出現頻度を評価した.結果研究1:24膝すべてにおいて,三つの骨性指標を確認することができ,肉眼・組織学的にanterior ridge,lateral groove,intertubercular fossa は靱帯付着部境界に一致して存在していた.研究2:anterior ridge,lateral groove,intertubercular fossa の出現頻度はそれぞれ96.6%,100%,96.6%であった.結論:ACL脛骨付着部周囲には特徴的な骨性指標が存在し,骨孔作成の際に有用な指標となりうる.
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