整形外科
Volume 70, Issue 1, 2019
Volumes & issues:
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論説
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経験と考察
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臨床室
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経頭蓋刺激—脊髄誘発電位が有効であった硬膜内髄外腫瘍の1 例
70巻1号(2019);View Description Hide Descriptionわれわれは,硬膜内髄外腫瘍に対し,腫瘍摘出術を施行し,術中の経頭蓋電気刺激—脊髄誘発電位(brain spinalcord evoked potential:Br(E)-SCEP)が術中の脊髄損傷予防に有効であった1 例を経験したので,文献的考察を加えて報告する. -
鈍的胸部大動脈損傷を合併した墜落外傷による胸椎・腰椎骨折の3 例
70巻1号(2019);View Description Hide Description高所からの墜落外傷では脊椎骨折に胸部大動脈損傷を合併することがある.胸部大動脈損傷は医療機関到着前に死亡する場合が多いが,血腫による一時的な止血や仮性瘤の形成で循環動態が保たれている場合があり,胸部や肺にまったく損傷がない症例もある.われわれは,2014 年9 月~2016 年8 月の2 年間で胸椎,腰椎の骨折に大動脈損傷を合併した3 例を経験したので報告する. -
腱付着部骨片を有する末節骨基部Y 字型関節内骨折の1 例
70巻1号(2019);View Description Hide Description末節骨基部の関節内粉砕骨折は治療に困難を伴うことが多く,遠位指節間(DIP)関節機能を損うことが多い.われわれは,末節骨基部が掌側および背側骨片に分離し,おのおのの骨片に付着する伸筋腱および深指屈筋(FDP)腱のために整復固定に困難を要した1 例を経験したので報告する. -
大学サッカー選手に生じた後十字靱帯ムコイド変性の1 例
70巻1号(2019);View Description Hide Description中高齢者における膝前十字靱帯(ACL)のムコイド変性の報告は散見される1,2)が,膝後十字靱帯(PCL)のムコイド変性の報告は比較的まれである3,4).さらに,若年のスポーツ選手におけるPCL ムコイド変性の報告はわれわれの渉猟しえた範囲では過去にない.われわれは,PCL のムコイド変性に対し,手術を行いスポーツ復帰した1 例を経験したので報告する. -
踵骨骨折後に生じた変形性距骨下関節症に対し鏡視下固定術を施行した1 例
70巻1号(2019);View Description Hide Description踵骨骨折は治療後も遺残痛が出現しやすい骨折であり,踵骨骨折後に発生した変形性距骨下関節症は遺残痛の原因の一つとなる.今回,われわれは踵骨骨折後に生じた変形性距骨下関節症に対し鏡視下固定術を施行した1 例を経験したので報告する.
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問題点の検討
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脊柱変形術後oblique take off に対するpedicle subtraction osteotomy(PSO)
70巻1号(2019);View Description Hide Description
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問題点の基礎的検討
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診察と検査
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連載
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最新原著レビュー:転移性脊椎腫瘍に対する手術成績―手術,非手術例の全身状態,日常生活動作に関する前向き研究
70巻1号(2019);View Description Hide Description背 景:脊椎転移は重篤な神経障害を引き起こし,結果として,癌患者の全身状態や日常生活動作(ADL)を低下させる.一方,これまでに脊椎手術が全身状態やADL に与える影響は明らかにされていない. 対象および方法:脊椎転移により難治性疼痛や下肢麻痺をきたした70 例を対象とした.全例に手術適応があり,インフォームド・コンセントの後に手術を希望した46 例を手術群とし,手術を希望しなかった24 例を非手術群とした.この両群に対して前向きに全身状態,ADL,神経機能について6 ヵ月間にわたり調査した. 結 果:研究開始時点での,両群間での全身状態,ADL,神経機能に有意差はなかった.一方,手術群の90%以上の症例が1 ヵ月後には全身状態,ADL や神経症状が改善し,自立した生活を6 ヵ月間可能にした.しかしながら,非手術群ではこれらの状態は改善せず,経過中に徐々に悪化していた. 結 論:脊椎転移に対する手術的治療は,全身状態,ADL,神経機能を改善し,脊椎転移患者の自立した生活を可能にした. -
最新原著レビュー:成人脊柱変形患者における立位姿勢と歩行時の 矢状面バランスの乖離
70巻1号(2019);View Description Hide Description目 的:成人脊柱変形患者術前の立位矢状面アライメントと歩行時矢状面バランスを調査し,どのような症例で歩行時により体幹前傾を呈するかを検討することである. 対象および方法:2011~2013 年に成人脊柱変形に対して矯正固定術を施行した93 例を対象とした.平均年齢は65.0 歳であった.全脊椎立位単純X 線側面像で外耳孔と大腿骨頭中心を結んだ線と垂線のなす角を計測し(立位体幹前傾角),次に歩行ビデオで側面での耳介と大転子部を結んだ線と垂線のなす角(歩行時体幹前傾角)を計測した.歩行時体幹前傾角と立位体幹前傾角およびその両者の差(体幹前傾増加角)を求め,体幹前傾増加角と立位脊椎骨盤X 線パラメータとの関連を調査した. 結 果:立位体幹前傾角は平均3.5°で,歩行時前傾角は平均11.1°と体幹前傾は歩行時により大きくなった.[pelvic incidence(PI)-lumbar lordosis(LL)]は体幹前傾増加角と正の相関がみられた(r=0.237,p=0.023).特にPI-LL が40°を超える患者は体幹前傾増加角が有意に大きかった. 結 論:歩行解析により,歩行姿勢と立位姿勢の矢状面における乖離は重度のPI-LLミスマッチと関連していることを明らかにした.
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