Volume 209,
Issue 7,
2004
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あゆみ 自己血輸血──最近のトピックス
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医学のあゆみ 209巻7号, 395-395 (2004);
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医学のあゆみ 209巻7号, 396-400 (2004);
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米国では同種血輸血の危険性が減少しているなどの理由から,貯血式自己血輸血の必要性と有用性が再検討されている.わが国でも同種血輸血の危険性は減少しているが,献血者のHIV陽性率が増加しつつある.また,急速な少子・高齢化社会を前にして将来の献血血液の不足も予想されている.したがって,貯血式自己血輸血の必要性は今後も高いと考えられる.ところが自己血輸血にも採血時の血液の汚染や返血時の取り違え事故などの危険性がある.したがって,1細菌汚染や血管迷走神経反射のない採血,2温度管理のできる保冷庫での保管,3当該
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医学のあゆみ 209巻7号, 401-403 (2004);
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輸血は外科手術にとって出血を補う対処的な治療法である.しかし,それによって副作用が顕在化するようであってはならない.外科手術におけるとくに担癌患者において,同種血輸血の免疫能に与える影響を予後・術後感染症の面から検討した.現状としてコンセンサスの得られていない領域ではあるが,術後感染症に関しては同種血輸血によりその発生率が上昇するという論文が多い.しかし,予後については現状として否定的な意見も多いが,癌種やstageによっては予後に影響を及ぼす可能性があると思われる.今後の臨床研究に期待したい.外科医とし
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医学のあゆみ 209巻7号, 405-410 (2004);
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自己血中に白血球を残存させたまま保存すると,凝集塊を発生させ,溶血を引き起こすことが知られている.また,Yersinia enterocolitica菌などの細菌は白血球に貪食されて自己血中に混入することがある.そのまま保存すると保存中に菌が再増殖する可能性が指摘されている.したがって,自己血においても白血球による有害事象は明らかに存在し,白血球は除去したほうがよい.また,白血球除去は輸血時ではなくて採血後速やかに行うべきである.これを保存前白血球除去(prestorage leukocyte reduc
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医学のあゆみ 209巻7号, 411-413 (2004);
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フィブリン糊製剤は,外科的処置を必要とする診療科において止血,接着,被覆効果をその目的として広く使用されている.しかし,原材料による感染性,副作用の危惧はぬぐいきれない.近年,心臓外科,整形外科領域では自己血輸血が広く普及しており,用手法による自己フィブリン糊の臨床応用が行われつつあるが,用手法によるフィブリン糊の作製には数日間の時間と煩雑な手間がかかる.そのため,どこの施設でも使用可能ではない.自己成分のみによるフィブリン糊が簡便かつ短時間でつくることができれば大きな福音となる.
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医学のあゆみ 209巻7号, 414-418 (2004);
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血液型(ABO式およびRh式)の一致および交差適合試験の陰性を確認することが十分条件である同種血輸血に対し,自己血輸血のなかでもっとも汎用されている貯血式自己血輸血を実施する際には,本人の血液であることの確認が絶対必要条件である.したがって,もっとも安全で確実な患者確認システムを要する.自己血輸血の患者確認は主治医が自己血採血を輸血部へ申し込むところからはじまり,患者確認を行って間違いなく当該患者に輸血するところまでの各ステップで必要であり,安全かつ確実な照合システムの確立のためには,医療過誤の原因として
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フォーラム
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医学のあゆみ 209巻7号, 420-421 (2004);
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医学のあゆみ 209巻7号, 422-424 (2004);
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書評
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医学のあゆみ 209巻7号, 425-426 (2004);
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TOPICS
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医用工学・医療情報学
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医学のあゆみ 209巻7号, 429-430 (2004);
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神経内科学
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医学のあゆみ 209巻7号, 430-431 (2004);
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産科学・婦人科学
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医学のあゆみ 209巻7号, 431-432 (2004);
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コントロバーシ
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高リスク群未治療B細胞性非ホジキンリンパ腫の治療──私ならこの治療法を第一選択とする
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医学のあゆみ 209巻7号, 433-434 (2004);
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医学のあゆみ 209巻7号, 435-439 (2004);
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医学のあゆみ 209巻7号, 439-443 (2004);
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連載
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ジェンダーと医学・医療
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医学のあゆみ 209巻7号, 445-450 (2004);
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わが国女性の平均寿命は85歳であり,男性の平均寿命は78歳であり,7歳も異なる.つまり高齢化社会とともに女性化が到来しつつある.寿命,健康を考えるうえでどうしても性差を考慮しなければならなくなっている.生物学的性であるセックスに対して社会的性を指すジェンダーという語が用いられるようになっている.女性における更年期・老年期における健康の性差を考えることは,高齢化,女性化を考えることでもある.女性においては更年期・閉経を境に急激に女性ホルモンが減少し,更年期・老年期障害を起こす.男性においても女性と同様,加齢