Volume 209,
Issue 8,
2004
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あゆみ マクロファージ研究の最近の進展
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医学のあゆみ 209巻8号, 451-451 (2004);
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医学のあゆみ 209巻8号, 453-457 (2004);
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ヒト単球よりM—CSFおよびGM—CSFにて分化誘導したM型マクロファージ(Mφ)およびGM型Mφを用いて,初期感染の成立および持続感染期のウイルス供給源として重要な役割を果たすマクロファージ指向性ウイルス(M—tropic HIV—1)の増殖制御機構の解析を行った.ウイルス増殖性を示し高いHckの発現を認めるM型Mφに,Hckに対するAS処理を行うとウイルス産生が抑制されたこと,またウイルス増殖抑制を示し低分子型C/EBPβの発現が認められるGM型Mφに,C/EBPβに対するAS処理を行うとウイルス産生
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医学のあゆみ 209巻8号, 459-463 (2004);
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肺胞蛋白症(PAP)は,肺胞および呼吸細気管支内にサーファクタント(SF)が貯留するまれな肺疾患である.GM—CSF欠損マウスの研究によりPAPの病態解明が進んだ.すなわち,GM—CSFシグナル伝達の障害により肺胞マクロファージ(AM)の成熟が抑制され,AMのSF分解能が低下して,SFが肺胞内に蓄積するというものである.近年,AMの機能維持には転写因子PU.1の発現が深く関与していることがわかってきた.PAPは,病因により先天性,続発性,特発性に分けられるが,約90%は特発性肺胞蛋白症(iPAP)である.
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医学のあゆみ 209巻8号, 465-469 (2004);
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マクロファージは,炎症反応に伴い活性化したサイトカインやケモカインなどの産生を積極的に抑制する抗炎症機構を本来備えている.抗炎症機構の解析とその応用は,炎症活性化機構の解明同様,新しい炎症制御の治療法を探索するために重要である.最近の研究で,従来,炎症反応を増強する物質と考えられていた生体脂質,プロスタグランジンE(2 PGE2)がマクロファージに対して,さまざまな炎症反応に応答したサイトカイン,ケモカイン産生を阻害し,抗炎症作用を発現することが明らかになった.PGE2受容体は4種類のサブタイプが存在する
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医学のあゆみ 209巻8号, 471-475 (2004);
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Crohn病は10代後半〜20歳代に好発する原因不明の慢性炎症性腸疾患でわが国でも患者数は増加傾向が続いており,現在のところ完治させる治療法はない.縦走潰瘍や敷石像を呈する潰瘍病変が典型的で小腸や大腸に好発するが,全消化管を侵しうる.病理学的には全層性の炎症所見と非乾酪性肉芽腫が特徴的である.病態としてTh1優位の免疫異常が関与することが明らかとなっている.本疾患の原因として遺伝的因子,環境因子(食事抗原など),感染説などの因子が複雑に絡みあって発症するのではないかという多因子説が主体となっている.なかで
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医学のあゆみ 209巻8号, 476-481 (2004);
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急性冠症候群の多くはマクロファージに富み,コラーゲンに乏しい不安定なプラークの破綻や血栓形成により誘導される.マクロファージの発現するプロテアーゼや血栓形成促進因子は急性冠症候群の発症に関与すると考えられる.HMG—CoA還元酵素阻害剤(スタチン)による脂質低下療法はプラークのマクロファージの集積や活性化を減少させると考えられる.また,スタチンは脂質低下と独立した抗炎症作用を有すると報告されている.
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フォーラム
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医学のあゆみ 209巻8号, 484-489 (2004);
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雑誌特集
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医学のあゆみ 209巻8号, 490-491 (2004);
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新刊紹介
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医学のあゆみ 209巻8号, 492-495 (2004);
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切手・医学史をちこち
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医学のあゆみ 209巻8号, 496-496 (2004);
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TOPICS
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病理学
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医学のあゆみ 209巻8号, 499-499 (2004);
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神経内科学
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医学のあゆみ 209巻8号, 500-500 (2004);
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連載
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ジェンダーと医学・医療
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医学のあゆみ 209巻8号, 501-505 (2004);
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男性における胎生期から思春期,さらに青壮年期での男性ホルモン(とくにテストステロン)の働きについて述べた.とくに成人男性では性的欲求や勃起など男性機能の維持,除脂肪組織や骨形成・骨吸収の維持,造血機能の促進,感情や知的機能,脂質代謝など男性としての特徴の維持に重要な役割を果たしていると考えられている.加齢による男性ホルモン分泌低下とそれによる機能の低下は男性更年期障害(ADAM:androgendecline in the aging maleあるいはPADAM:partial androgen defi