Volume 211,
Issue 3,
2004
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あゆみ 癌抑制遺伝子──最新トピックス
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医学のあゆみ 211巻3号, 213-213 (2004);
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医学のあゆみ 211巻3号, 214-217 (2004);
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癌でもっとも高頻度に変異を生じる癌抑制遺伝子p53は転写因子をコードしており,その生理機能は標的遺伝子の転写活性化によって発揮される.これまでに明らかとなったp53標的遺伝子の数は70を超え,おそらくヒトゲノムのなかには100〜200の標的遺伝子が存在すると推測される.つまりp53はたったひとつの分子でありながら,その子分としてかなり多くの標的分子の発現を制御することで,多くの機能を有しているスーパー分子である.癌でみつかる変異のほとんどが標的遺伝子へのDNA結合領域をコードする場所に集中していることから
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医学のあゆみ 211巻3号, 218-221 (2004);
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RUNX遺伝子は哺乳動物に3種あり(RUNX1,RUNX2,RUNX3),いずれもRuntドメイン転写因子,PEBP2/CBFのαサブユニット(DNA結合サブユニット)をコードする.RUNX蛋白質はPEBP2β/CBFβ(βサブユニット)と二量体を形成しヘテロダイマーとして機能する.これら4種の蛋白質はすべて潜在的な発癌能をもつ.RUNX1は主として造血細胞の発生分化の制御因子として機能し,もっとも高頻度で白血病に伴う染色体転座に関与する.RUNX2は骨芽細胞の成熟に必須であり,マウスにおいてc—mycと
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医学のあゆみ 211巻3号, 222-227 (2004);
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Tob蛋白質は細胞増殖抑制活性をもつ蛋白質ファミリーのメンバーである.過去10年たらずの間に6種のファミリー蛋白質が見出されており,いずれもNIH3T3細胞に過剰発現させるとその増殖を抑制する.Tobは増殖刺激依存的にErk1/2によってリン酸化される.非リン酸化型のTobは増殖抑制活性をもち,Erk1/2でリン酸化されるとその抑制活性が損なわれる.非リン酸化Tobがcyclin D1の発現を負に制御することが,この増殖抑制活性の,すくなくとも一端を担っている.Tobは主として核内に存在し,HDACやSm
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医学のあゆみ 211巻3号, 228-232 (2004);
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第11染色体q23上のTSLC1は,非小細胞肺癌の新規抑制遺伝子として著者らが機能的相補法により同定した分子である.1回膜貫通型糖蛋白質で免疫グロブロン様接着分子として働き,多くの上皮の細胞間接着面で発現するが,肺癌,食道癌などさまざまな腫瘍の30〜50%でプロモーターメチル化などによる2ヒットの不活化を示す.この不活化は癌の進展に伴い,肺癌,食道癌では患者の生存率と逆相関し予後因子ともなる.また,TSLC1はマウスの皮下腫瘍や肝転移形成を著明に抑制する活性をもつ.細胞内ではアクチン結合蛋白質DAL—1や
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医学のあゆみ 211巻3号, 233-237 (2004);
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BRCA1,BRCA2は遺伝性乳癌の原因遺伝子であり,これらはゲノムの安定性維持に関与しており,その機能不全は遺伝子不安定性を生じ,最終的に細胞の癌化を引き起こす.BRCA1は,DNA修復,転写調節,細胞増殖などさまざまな局面で働く多機能分子であることなどその機能的解明が進み,各局面における発癌とのかかわりが明らかにされつつある.しかし,これらの機能不全がゲノムの不安定化を引き起こす理由にはいぜんとして不明な点が多い.臨床的には乳癌家系における発症前遺伝子診断と乳癌の早期発見・早期治療に大きな力を発揮して
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医学のあゆみ 211巻3号, 238-244 (2004);
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遺伝性非ポリポーシス大腸癌(HNPCC)とマイクロサテライト不安定性(MSI)陽性大腸癌について解説する.HNPCCの原因は,MSH2,MLH1,MSH6などのミスマッチ修復遺伝子の生殖細胞系列変異によるものが多く,ミスマッチ修復異常の結果,HNPCC症例の腫瘍組織では80〜90%の症例でマイクロサテライト不安定性が認められる.一方,MSIはHNPCC以外の一般固形腫瘍でも10〜20%程度に認められ,その原因としてミスマッチ修復遺伝子であるMLH1のプロモーター領域のメチル化が報告されている.MSI陽性の
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フォーラム
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医学のあゆみ 211巻3号, 246-247 (2004);
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書評
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医学のあゆみ 211巻3号, 248-248 (2004);
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TOPICS
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免疫学
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医学のあゆみ 211巻3号, 253-254 (2004);
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消化器内科学
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医学のあゆみ 211巻3号, 254-255 (2004);
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内分泌・代謝学
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医学のあゆみ 211巻3号, 255-256 (2004);
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腎臓内科学
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医学のあゆみ 211巻3号, 256-257 (2004);
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神経精神医学
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医学のあゆみ 211巻3号, 258-258 (2004);
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連載
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現代寄生虫病事情
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医学のあゆみ 211巻3号, 260-264 (2004);
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速報
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医学のあゆみ 211巻3号, 265-266 (2004);
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