Volume 211,
Issue 9,
2004
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あゆみ 末梢動脈閉塞症(PAD)治療の進歩
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医学のあゆみ 211巻9号, 841-841 (2004);
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医学のあゆみ 211巻9号, 843-847 (2004);
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血管内治療・血管新生療法などが末梢動脈閉塞症(peripheral arterial disease:PAD)の治療手技として広く用いられるようになり,PADに対する治療が多様化してきた.よりよい治療成果を望み,世界的規模での診断・治療の標準化が提唱され,2000年に欧米の関係学会を中心としてManagement of Peripheral ArterialDisease TransAtlantic Inter—Society Consensus(TASC)が発表された.PADの治療に携わる血管外科,放射
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医学のあゆみ 211巻9号, 849-853 (2004);
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PADに対する無侵襲診断法として形態学的,血行動態,肢機能検査法が発達し,わが国でも普及してきている.とくにコンピュータを駆使したカラードプラ法の進歩は著しく,頸動脈病変や下肢血行再建術後の静脈グラフトの評価にきわめて有用である.血行動態検査としては足関節血圧や足趾血圧が以前から導入され,下肢虚血重症の指標としての有用性が確立されている.近年,容積脈波の原理を応用した波形解析が導入され,下肢血行再建術後の再狭窄を評価する試みがなされている.また,肢機能検査としてはトレッドミル歩行検査が標準化されているが,
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医学のあゆみ 211巻9号, 855-859 (2004);
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PADに対する経皮経管血管形成術(percutanous transluminal angioplasty:PTA)は1964年のDotterらのカテーテル法にはじまり10年後のGruentzigらによるバルーンカテーテル法により確立された.1985年には金属ステントが登場し,バルーンPTAによる再狭窄の原因の一部が解決され,広く普及してきた.とくに腸骨動脈領域では初期成功率,遠隔期成績ともに良好であり,侵襲の大きい外科手術に代わり治療の第一選択となりつつある.さらに,大腿動脈以下の細径血管に対しても,あ
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医学のあゆみ 211巻9号, 861-864 (2004);
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高齢者人口および糖尿病患者の増加によって閉塞性動脈硬化症による重症下肢虚血を発症する患者が増加してきている.このような患者の特徴はびまん性に動脈病変を有することが多いことで,下腿・足部動脈バイパスを必要とすることがしばしばある.糖尿病による足病変はいわゆるdiabetic footと総称されるが,このなかに閉塞性動脈硬化症による虚血を合併したものが多く含まれる.糖尿病性足病変は容易に感染を併発するため,局所の治療と感染対策が必須であり,血行再建手術は感染がコントロールされてから行うのが原則である.糖尿病の
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医学のあゆみ 211巻9号, 865-868 (2004);
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ASOは下肢動脈系の多発閉塞が多く,50%に冠動脈病変,25%以上に頭蓋内,外頸動脈の有意な狭窄病変を合併しているので,脳血管MRAおよび薬剤負荷心筋シンチグラフィ,冠動脈造影が必要である.これら他領域血管病変合併例では下肢虚血重症度との兼ね合いでそれらに対する先行または同時再建手術のストラテジーが立てられる.間欠性跛行あるいはABI>0.4ならば二期的手術とし,合併主要臓器副病変に対する手術を優先する.有意の冠動脈病変はPCIを行い心危険因子を除去する.頭蓋外頸動脈狭窄とPCI非適応冠動脈病変の合併例は
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医学のあゆみ 211巻9号, 869-873 (2004);
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間欠性跛行は末梢動脈閉塞症(PAD)の初発症状である.PAD患者は全身性動脈硬化症の合併症で死亡する危険性が高く,動脈硬化症進行と心血管血栓症発生に関する危険因子(喫煙,糖尿病,肥満,高脂血症など)を改善する.跛行自体に有効な薬物は少なく,抗血小板剤は心血管合併症防止目的で投与される.診断は四肢動脈拍動を触知し,上腕足関節血圧比(ABPI)とトレッドミル歩行負荷(勾配12%,2.4 km/hr,1分間40 m)後のABPI回復時間を測定する.運動療法は跛行に有効であり,安静時ABPIに変化はみられないが,
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医学のあゆみ 211巻9号, 875-879 (2004);
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重症虚血肢に対する治療は血行再建術が第一選択であるが,バイパス術が困難な症例や,血行再建術の適応にならない症例については将来的に下肢切断に至る可能性が高く,新しい治療法が望まれるところである.血管新生を誘導することにより血流改善を促す血管新生療法(therapeutic angiogenesis)は重症虚血肢や虚血性心疾患に対する新しい治療法として最近注目を集めている.本稿では,末梢動脈閉塞症(PAD)に対する血管新生療法として現在実際に臨床応用されている細胞移植療法と遺伝子治療について解説する.
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フォーラム
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医学のあゆみ 211巻9号, 882-883 (2004);
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切手・医学史をちこち
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医学のあゆみ 211巻9号, 884-884 (2004);
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雑誌特集
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医学のあゆみ 211巻9号, 885-886 (2004);
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新刊紹介
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医学のあゆみ 211巻9号, 887-890 (2004);
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TOPICS
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循環器内科学
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医学のあゆみ 211巻9号, 893-893 (2004);
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皮膚科学
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医学のあゆみ 211巻9号, 894-895 (2004);
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神経精神医学
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医学のあゆみ 211巻9号, 895-896 (2004);
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環境衛生
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医学のあゆみ 211巻9号, 897-897 (2004);
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連載
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現代寄生虫病事情
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医学のあゆみ 211巻9号, 899-903 (2004);
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