Volume 211,
Issue 12,
2004
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あゆみ 心房細動UPDATE
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医学のあゆみ 211巻12・13号, 1099-1099 (2004);
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医学のあゆみ 211巻12・13号, 1101-1105 (2004);
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心房細動はその高い罹患率からcommon diseaseとして認識されると同時に,その分子生物学的背景が明らかになるにつれ,高血圧や高脂血症など他のcommon diseaseとまったく同様の考え方が適応できることが判明されつつある.それは,この不整脈が遺伝的背景のうえに環境因子が加わった総合的結果であるという考え方である.単一遺伝子異常による心房細動はまれであるものの,そのなりやすさは遺伝的に決定されている可能性が高く,そのうえに環境因子によってもたらされる遺伝子発現異常がある.このような不整脈にかかわ
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医学のあゆみ 211巻12・13号, 1107-1111 (2004);
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約10年前にナトリウム利尿ペプチド(ANP,BNP)の測定が臨床の場に登場した当初は,検査の普及が十分でなく,測定に時間を要し,十分な知見の蓄積もなかった.とりわけ知見の蓄積が十分でなく得られた値をどう解釈してよいか分からなかったことは,ANP,BNPが心房細動の診療において十分に活用されなかったことの大きな理由であると思われた.しかし,その後,心房細動の病態やその除細動後の変化などについて多くの知見が得られ,治療方針の決定にも応用可能となってきた.ここでは,著者らが報告してきた,心房細動の持続によるAN
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医学のあゆみ 211巻12・13号, 1113-1116 (2004);
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心房細動の発生する背景を考えた結果,心房筋に器質的異常がなければ心房細動の持続は短いが,これが数時間持続すると,イオンチャネルを構成する蛋白にも変化が生じてくる.これらの変化が心房筋の不応期の短縮をもたらし,それ自体がさらに心房細動の持続を容易にする.さらに心房細動が持続すると,これらの電気生理学的変化(電気的リモデリング)に加えて,心房の拡張や繊維化などの病理学的変化(構造的リモデリング)も加わり,最終的に慢性心房細動に移行すると考えられている.不整脈の治療には通常,抗不整脈薬が使用されるが,抗不整脈薬
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医学のあゆみ 211巻12・13号, 1117-1120 (2004);
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わが国では高齢者の増加に伴い非弁膜症性心房細動(NVAF)による脳塞栓症が増加しており,血栓塞栓症,とくに生命的・機能的予後が不良である脳塞栓症の予防は重要な問題である.欧米では大規模臨床試験が数多く行われ,それらのエビデンスをもとに血栓塞栓症予防に関するガイドラインが作成されている.わが国での臨床試験は多くはないが,欧米とは異なる日本人のNVAFの特殊性が明らかになった.すなわち,欧米と比べわが国でのNVAFにおける血栓塞栓症の発生頻度は低いこと,低リスク症例でもアスピリンが有用であるとのエビデンスは得
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医学のあゆみ 211巻12・13号, 1121-1125 (2004);
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心房細動に対する基本的治療方針としてリズムコントロールとレートコントロールがあり,ともに新しい薬物療法,非薬物療法が導入され,治療技術は大幅に進歩してきたが,どちらの治療法がより適切なのか,答えは出ていない.近年,両者を比較する客観的大規模試験が欧米で行われ,その成績が報告されたが,その成績をそのままわが国における心房細動治療に敷衍することはできない.そこで日本人における客観的エビデンスを得ることを目的にJ—RHYTHM研究がスタートした.「心房細動の薬物療法に関する多施設共同無作為化比較試験—洞調律維持
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医学のあゆみ 211巻12・13号, 1127-1131 (2004);
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心房細動は心房内の混沌とした電気的興奮を特徴とすることから,外科的なMaze手術以外には根治療法は望めないと考えられてきた.1998年にフランスのHaissaguerreらは心房細動の多くは肺静脈起源の期外収縮を契機として発生することを報告し,これを境に心房細動治療は大きく変化した.肺静脈内部の異常興奮部位を局所的に焼灼するアブレーション法からはじまり現在は肺静脈心筋を左房から電気的に隔離するPV isolation法へと治療が発展している.肺静脈と心房細動との関係が当初考えられていた以上に深いことがつぎ
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医学のあゆみ 211巻12・13号, 1133-1137 (2004);
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生理的ペースメーカーには心房細動予防効果があるとされている.心房ペーシングはoverdrive効果により異所性自動能を抑制し,心房細動を誘発する脈の乱れをなくすことにより心房細動発生を抑制する.また,心房ペーシングによる血行動態の改善および心房負荷の低下により心房細動は起こり難くなる.通常のペーシング心拍数では心房細動の発生が予防されず,高頻度ペーシングにより心房細動の発生が予防される症例が存在する.そこで,自己心拍数よりつねに高いペーシングを維持するペーシング・アルゴリズムが開発され,試みられている.心
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フォーラム
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切手・医学史をちこち
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医学のあゆみ 211巻12・13号, 1139-1139 (2004);
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医学のあゆみ 211巻12・13号, 1140-1141 (2004);
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医学のあゆみ 211巻12・13号, 1142-1145 (2004);
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雑誌特集
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医学のあゆみ 211巻12・13号, 1146-1147 (2004);
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新刊紹介
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医学のあゆみ 211巻12・13号, 1148-1150 (2004);
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TOPICS
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生化学・分子生物学
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医学のあゆみ 211巻12・13号, 1152-1153 (2004);
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循環器内科学
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医学のあゆみ 211巻12・13号, 1153-1155 (2004);
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環境衛生
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医学のあゆみ 211巻12・13号, 1155-1156 (2004);
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連載
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現代寄生虫病事情
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医学のあゆみ 211巻12・13号, 1157-1161 (2004);
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