Volume 212,
Issue 9,
2005
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あゆみ スタチン研究の新展開
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医学のあゆみ 212巻9号, 783-783 (2005);
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医学のあゆみ 212巻9号, 785-790 (2005);
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コレステロール低下薬であるスタチンの冠動脈イベント抑制効果がさまざまな大規模臨床試験から明らかとなった.こうした効果は,コレステロール低下作用に加え血管内皮機能・平滑筋機能改善,抗炎症作用,抗酸化作用,プラークの安定化といったスタチンのもつ冠血管に対する多様な抗動脈硬化作用(pleiotropiceffect)を介するものと考えられる.スタチンはこれらの作用から,急性冠症候群,労作性狭心症,冠攣縮性狭心症いずれもその治療への有効性が示唆され,PCI後の再狭窄予防にも有用である可能性がある.しかし,もっとも
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医学のあゆみ 212巻9号, 791-794 (2005);
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スタチンはコレステロール合成経路のうちメバロン酸経路のHMG−CoA還元酵素を阻害し,血清コレステロール値を減少させる高脂血症治療薬であり,臨床の場で汎用されている.また最近,本薬には抗高脂血症作用以外に抗炎症作用,血管内皮機能改善,抗酸化作用,細胞増殖抑制効果があることがわかってきた.これは多面的効果(pleiotropic effect)といわれ,心血管などの臓器保護に関連して注目されている.一方,心不全の原因として酸化ストレスによる心肥大や炎症性サイトカインの関与などが考えられており,徐々に分子機構
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医学のあゆみ 212巻9号, 795-802 (2005);
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スタチンの臨床・基礎研究の進歩は著しく,本特集に代表されるように,冠動脈疾患,心不全,Alzheimer病,骨粗鬆症など種々の疾患に関する研究が展開中である.また,上記疾患に投与され,臨床的に有効な成績が報告されている.本稿では,糖尿病性腎症やIgA腎症に代表される慢性糸球体腎炎におけるスタチンの効果に関して概説する.スタチン治療はコレステロール低下作用と独立して腎障害を改善するという動物実験での報告は多数あるが,ヒトに対する腎保護作用に関しての国内・国外問わず大規模研究の報告はほとんどないため,著者らの
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医学のあゆみ 212巻9号, 803-806 (2005);
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腎移植患者にとって,高脂血症は慢性拒絶反応に繋がり腎機能廃絶の原因となる.スタチン系薬剤(simvastatin)の積極的な投与は,短期的効果として総コレステロール値やトリグルセリド値を正常化するだけでなく,4年間の長期投与によってLDL2コレステロール値を劇的に低下させることが示された.
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医学のあゆみ 212巻9号, 807-811 (2005);
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虚血性心疾患は欧米では女性の最多の死因である.わが国においても心疾患は,癌,脳血管障害と合わせて女性の全死因の5割を大きく超える.また,女性の心筋梗塞は男性に比較して重症になりやすいこともよく知られており,近年,女性の危険因子とその管理が注目されている.閉経前女性は将来の動脈硬化性疾患の発症を減少させるために,生活習慣の管理に留意すべきである.妊婦に対しても妊娠中の厳重な体重管理と禁煙を強く奨励する.さらに,分娩後も喫煙が再発しないように強く奨励しなければならない.
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医学のあゆみ 212巻9号, 813-818 (2005);
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スタチンは高コレステロール血症に用いられる臨床的評価の確立した安全な薬剤である.近年,スタチンに痴呆やAlzheimer病(AD)を抑制する効果がある可能性を示唆するさまざまな実験結果や疫学調査が報告されてきた.本稿では,ADにおけるコレステロール代謝とその脳病理との関係に関連して,in vitro,in vivoの実験結果を紹介し,さらにスタチンを用いた動物実験や疫学調査,臨床研究について概説する.近年行われたプラバスタチン服用の大規模な前向きコホート調査では,プラバスタチンが痴呆の発症に影響しないとい
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医学のあゆみ 212巻9号, 819-823 (2005);
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骨組織はリモデリングにより,つねに骨新生と骨吸収が行われ,形態を変化させる生きた臓器である.その過程は,骨芽細胞,破骨細胞の相互作用によって調整され,さまざまな因子が関与する複雑かつ巧妙なメカニズムが存在するが,RunxやOPG/OCIFなどの骨芽細胞,破骨細胞の分化調節の主要な因子が同定され,その一端が明らかになりつつある.骨粗鬆症は過度の破骨細胞による骨吸収に対して骨芽細胞による骨形成が追いつかない状態が持続することによって発症する.最近の研究によりスタチンが骨形成促進作用をもつこと,骨粗鬆症治療薬で
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医学のあゆみ 212巻9号, 825-829 (2005);
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現代日本人の推定約9,000万人が罹患しているといわれている歯周病は組織破壊性の慢性炎症性疾患であり,生活習慣病のひとつとされている.近年,歯周病は全身疾患と深い関係があることが明らかになった.疫学研究や動物実験により,全身疾患の増悪に伴い歯周病が悪化するという報告が数多く存在するのに加え,歯周病の悪化に伴い糖尿病や心疾患などの全身疾患の罹患率が上がる報告が増えてきている.一方,高脂血症治療薬であるスタチンは動脈硬化症の原因となるコレステロール産生を抑える物質であるが,近年さまざまな組織細胞で抗炎症作用な
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フォーラム
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医学のあゆみ 212巻9号, 831-831 (2005);
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医学のあゆみ 212巻9号, 832-833 (2005);
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医学のあゆみ 212巻9号, 834-835 (2005);
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医学のあゆみ 212巻9号, 836-837 (2005);
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医学のあゆみ 212巻9号, 838-840 (2005);
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TOPICS
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生理学
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医学のあゆみ 212巻9号, 843-844 (2005);
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循環器内科学
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医学のあゆみ 212巻9号, 844-845 (2005);
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消化器内科学
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医学のあゆみ 212巻9号, 845-846 (2005);
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環境衛生
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医学のあゆみ 212巻9号, 846-847 (2005);
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注目の領域
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医学のあゆみ 212巻9号, 850-853 (2005);
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