Volume 213,
Issue 2,
2005
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あゆみ 生活の質(QOL)測定の現在
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医学のあゆみ 213巻2号, 111-111 (2005);
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医学のあゆみ 213巻2号, 113-117 (2005);
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医学領域で扱われる生活の質(quality of life:QOL)の構成要素としては,WHOの新しい健康概念(1997)に沿って身体面,精神/心理面,役割/機能面,社会面およびスピリチャリティーなどが取り上げられることが多い.疾患特異性のない包括的/一般的尺度は,測定対象を特定の疾患を有する患者に特定せず,健常人に対しても利用可能である.他方,疾患特異的尺度は特定の疾患群に対して特有の症状や影響を詳細に測定することを目的としたもので,対象疾患に特異的ではあるが,高感度/効率的に健康度/QOL障害が測定可
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医学のあゆみ 213巻2号, 118-122 (2005);
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21世紀はquality of life(QOL)の世紀である.QOLには,広範かつ深遠な意味があり,“生活の質”,“生命の質”などその完璧な日本語訳にいまも難渋しているが,内容的には“人生に対する価値観”などが適合すると著者は考えている.QOL評価が有用な場面は,1.比較したい治療方法の間の有効性に差異が少ない場合,2.治療が死亡率に対しては高い効果があっても同時に毒性もかなり認められ,悪影響が存在する場合,3.治療が長期にわたるが,疾患の合併症の率も低く,患者が無症状かごく軽度の症状である場合,4.タ
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医学のあゆみ 213巻2号, 123-126 (2005);
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患者のQOLの評価は治療効果の判定と治療法の選択のために重要で,外科領域では患者の手術後の生存率の向上,合併症の減少とともに術後のQOLを客観的に評価し,手術適応,術式の選択,術後治療に活用する必要がある.QOL測定には各種疾患に適した調査書を用いて,手術前,手術後一定期間に結果を集積してQOLを分析するのが望ましい.今後は本邦でも外科治療後のQOLを適切に評価して治療に役立てる報告が増えることが期待される.
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医学のあゆみ 213巻2号, 127-132 (2005);
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癌医療の分野におけるQOL評価の意義と現状,課題について概説した.研究報告数の癌種別内訳は,従来から乳癌,肺癌,前立腺癌が多く,大腸癌は頻度に比べて少ない傾向であった.著者らのsystematic reviewによると,乳癌の分野で国際的によく使用されているQOL尺度は,EORTC QLQ,FACT,SF−36,WHO/QOL−26であった.わが国ではQOL−ACDの使用も多い.また,心理尺度による心理評価が併用されることが多かった.研究の種類としては基礎研究よりも応用研究が多く,さらにその内訳は何らかの
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医学のあゆみ 213巻2号, 133-136 (2005);
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1980年代に開発されたSF−36(MOS 36−item short form)は,国際的にもっとも広く使用されている健康関連QOL尺度である.健康に関する8つの概念(下位尺度)からなり,疾患そのものや治療,ケアから影響を受ける身体的・心理的・社会的健康を測定する.これまでのデータの集積によって明らかになった問題点を踏まえ,SF−36はいくつかの進化を遂げてきた.SF−36の改良版であるSF−36v2は,質問数を増やさずに得点分布の偏りを修正し精度を高めている.SF−8はSF−36の8つの下位尺度得点を
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医学のあゆみ 213巻2号, 137-141 (2005);
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近年,欧米諸国では医療経済評価が注目を集めており,保険償還の可否の判断や価格算定などの医療政策立案での利用や,診療ガイドライン作成や病院における採用医薬品の決定など,臨床場面での活用が進んでいる.医療経済評価においては費用と効果の両面を評価する必要があり,効果指標としてはQOLと延命効果とを統合した“質調整生存年”という総合指標が広く用いられるようになってきている.質調整生存年を算出するためのQOL尺度として日本語版が利用可能なものには,EQ−5DとHealth Utilities Indexがある.日本
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フォーラム
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医学のあゆみ 213巻2号, 144-145 (2005);
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医学のあゆみ 213巻2号, 146-147 (2005);
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TOPICS
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循環器内科学
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医学のあゆみ 213巻2号, 151-151 (2005);
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膠原病・リウマチ学
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医学のあゆみ 213巻2号, 152-153 (2005);
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社会医学
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医学のあゆみ 213巻2号, 153-154 (2005);
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連載 遺伝子診断の最前線
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医学のあゆみ 213巻2号, 155-160 (2005);
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1970年代にわが国に普及しはじめた遺伝カウンセリングであるが,遺伝医学の急速な発達や医療構造・思想の変化に伴い,遺伝カウンセラーに求められる内容が変化してきた.現代遺伝カウンセリングの担い手として専門職の遺伝カウンセラーが必要であるとの考えから,2005年にはわが国で初の専門職遺伝カウンセラー(認定遺伝カウンセラー)が誕生しようとしている.新しい医療協力者としての遺伝カウンセラーがチーム医療の現場に参画するための条件を検討するとともに,専門職遺伝カウンセラーが21世紀の社会で果たすべき役割について,その