Volume 213,
Issue 7,
2005
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あゆみ 新規抗精神病薬の評価
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医学のあゆみ 213巻7号, 657-657 (2005);
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医学のあゆみ 213巻7号, 659-662 (2005);
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新規抗精神病薬とは1990年以降に発売された新規の抗精神病薬である.新規抗精神病薬は従来の抗精神病薬と比べて,錐体外路症状を起こしにくい,陰性症状の改善,難治例の改善といった特徴をもつといわれている.新規抗精神病薬の薬理学的特徴としては,新規抗精神病薬も従来の抗精神病薬と同じくドパミンD2受容体遮断作用を有しているが,ドパミンD2受容体の適正な遮断を行うのに適していることがあげられる.新規抗精神病薬のドパミンD2受容体を適正に遮断するための薬理学的メカニズムに関しては,ドパミンD2受容体に対する低親和性や
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医学のあゆみ 213巻7号, 663-667 (2005);
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新規抗精神病薬としてrisperidoneに続いてquetiapine,perospirone,olanzapineが上市され,臨床現場に徐々に浸透している.各種新規抗精神病薬を使いこなすためにはこれまでの臨床試験結果を再評価し,従来型抗精神病薬と比較してこれらの薬剤がもつメリットはなにかを認識する必要がある.本稿では,国内で行われた第III相試験および海外で行われた多施設共同試験の結果をもとに,新規抗精神病薬と従来型抗精神病薬の効果を比較した.新規抗精神病薬は従来型抗精神病薬と同等あるいはそれ以上の優れ
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医学のあゆみ 213巻7号, 668-671 (2005);
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現在のわが国ではrisperidone,perospirone,quetiapine,olanzapineの4種類の新規抗精神病薬(新規薬)が使用できる.これらの新規薬はchlorpromazineやhaloperidolといった従来型抗精神病薬よりも錐体外路症状や遅発性ジスキネジアが出現しにくいという明らかなメリットを有するため,統合失調症はもちろんせん妄状態や老年痴呆患者における異常行動や精神症状にも使用される頻度が高くなってきた.しかし,近年になって新規薬によって体重増加,糖尿病,脳血管障害といった
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医学のあゆみ 213巻7号, 672-676 (2005);
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わが国における従来の統合失調症薬物療法は高力価抗精神病薬と低力価抗精神病薬に抗コリン薬が組み合わせて行われていたため,多剤・大量療法に陥りやすい傾向があった.新規抗精神病薬(新規薬)は,単剤・適量で用いると,錐体外路症状を中心とした副作用の軽減,陰性症状・認知機能障害・抑うつ・難治性陽性症状などの精神症状の改善,服薬コンプライアンスの向上などによる,患者のQOLの改善と社会復帰の促進がもたらされる可能性がある.新規薬による単剤・適量治療を推進するためには急性期には新規薬に補助治療薬(ベンゾジアゼピン,気分
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医学のあゆみ 213巻7号, 677-681 (2005);
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長期的な転帰や生活全般へ影響を考えると新規(非定型)抗精神病薬とともにさまざまな心理社会的治療を併用することが必要である.新規抗精神病薬の導入に伴って,わが国でも単剤適量投与や“主観的なのみ心地”“機能の改善”を重視するようになり,心理社会的治療が行いやすくなっている.エビデンスが明確なものとして情報提供や危機介入を含む家族介入,援助付き雇用,包括型地域生活支援プログラム(ACT),生活する場での援助を含むスキルトレーニング(SST),精神症状に対処する認知療法,社会的学習プログラムなどがある.統合失調症
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医学のあゆみ 213巻7号, 683-688 (2005);
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抗精神病薬は統合失調症以外のさまざまな精神科領域の病態に対して用いられてきているが,コントロール試験などによる客観的検証がかならずしも不十分であり,錐体外路症状などの副作用・安全性の面でも制約が少なくなかった.最近,統合失調症治療において中心的位置づけを確立しつつある第二世代抗精神病薬(SGA)は,錐体外路症状の発現が少なく,統合失調症以外の病態にも応用しやすいことで注目されている.しかし,海外でもオランザピンが躁病の適応を獲得したのみで,いまだ研究途上にあるといえるが,コントロール試験が複数行われてSG
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フォーラム
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医学のあゆみ 213巻7号, 690-691 (2005);
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医学のあゆみ 213巻7号, 692-692 (2005);
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TOPICS
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血液内科学
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医学のあゆみ 213巻7号, 698-699 (2005);
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膠原病・リウマチ学
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医学のあゆみ 213巻7号, 699-700 (2005);
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耳鼻咽喉科学
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医学のあゆみ 213巻7号, 700-701 (2005);
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連載 遺伝子診断の最前線
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医学のあゆみ 213巻7号, 703-707 (2005);
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近年,わが国においても遺伝子診療の基盤整備が進み,2003年4月の時点で遺伝子医療部門を有する医療施設は全国で36,設立を計画中の施設は26を数えた1).しかし,有効な予防法,治療法がない神経疾患に対する発症前遺伝子診断(以下,発症前診断と略する)に関しては正確な実態が把握できない現状である.おそらくごく限られた施設においてのみ,きわめて慎重な配慮のもとに行われているにすぎないと思われる.本稿では当院遺伝子診療部におけるこれまでの事例を総括し,神経疾患の発症前診断に関する著者らの基本的な考えを述べたい.
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注目の領域
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医学のあゆみ 213巻7号, 709-713 (2005);
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速報
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医学のあゆみ 213巻7号, 715-716 (2005);
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