Volume 213,
Issue 13,
2005
-
あゆみ 核内オーファン受容体──最新トピックス
-
-
Source:
医学のあゆみ 213巻13号, 1077-1077 (2005);
View Description
Hide Description
-
Source:
医学のあゆみ 213巻13号, 1079-1083 (2005);
View Description
Hide Description
副腎皮質機能不全症は,コルチゾール,アルドステロン,副腎アンドロゲンの各ホルモン産生が欠落した状態を指し,適切なステロイド補充治療を行わないと死の転帰をとる.慢性のものはAddison病とよばれ,原因として以前は結核性のものが多かったが,最近は特発性が増加している.遺伝病としては先天性副腎低形成があり,DAX−1異常症が大半を占める.本稿では,DAX−1異常蛋白の細胞内挙動や生化学的解析に関する最近の新しい知見を臨床病態とからめて概説する.
-
Source:
医学のあゆみ 213巻13号, 1085-1089 (2005);
View Description
Hide Description
核内レセプタースーパーファミリーにはリガンド未同定のオーファンレセプターが多数存在し,PNRおよびTLXもそのうちのひとつである.これらは発現特異性が非常に高く,PNRは神経網膜にのみ,一方TLXはおもに神経網膜と前脳,中脳に発現する.PNRはヒト遺伝性網膜変性症(enhanced S cone syndrome)の原因遺伝子であり,視細胞前駆細胞の増殖と短波長錐体細胞分化を調節することが見出されている.また,TLXは遺伝子欠損マウスの解析から神経幹細胞の機能維持を担うことが明らかとなっている.著者らはP
-
Source:
医学のあゆみ 213巻13号, 1091-1095 (2005);
View Description
Hide Description
リガンド応答性の核内受容体型転写因子であるPPARは同じく核内受容体型の転写因子であるRXRとヘテロダイマーを形成し,DR−1タイプの認識配列であるPPREに結合しその作用を発揮する.PPARにはこれまでにα,δ,γの3つのサブタイプが同定されている.PPARαはおもに肝臓や褐色脂肪組織などに多く発現し,脂肪酸燃焼を促進し中性脂肪を低下させることが報告されている.血中中性脂肪低下薬であるフィブラート剤はその活性化因子である.PPARγは脂肪組織に多く発現し,脂肪細胞分化や脂肪蓄積の主要な調節因子であり,イ
-
Source:
医学のあゆみ 213巻13号, 1096-1100 (2005);
View Description
Hide Description
脂肪分化において核内受容体peroxisome proliferator−activated recepto(r PPAR)γ(とくにγ2)は,CCAAT/enhancer−binding protein(C/EBP)αとともに重要な役割を果たしている.本稿では,PPARγの脂肪分化における役割に関する最近の研究の進歩をレビューするとともに,アディポサイトカインtumor necrosis factor(TNF)αによるPPARγ2とC/EBPδの発現抑制と,それに伴う脂肪分化抑制に関する著者らの最近の知
-
Source:
医学のあゆみ 213巻13号, 1101-1106 (2005);
View Description
Hide Description
核内受容体LXRは,Cyp7AやABC蛋白などコレステロールの排出に関連のある遺伝子の転写を調節する.一方で,LXRにはコレステロール排出だけでなく,中性脂肪合成に関連する遺伝子の転写を調節するSREBP−1cの転写調節を行う.このように,LXRにはコレステロールの排出と中性脂肪の合成という,一見すると相反する機能を備えているために,生理的なLXRの活性化機構は臓器特異性,リガンド特異的活性化機構を含め,複雑かつ高度に制御されていることが推察される.今回,LXRについて最近の知見も含めて概説する.
-
Source:
医学のあゆみ 213巻13号, 1107-1110 (2005);
View Description
Hide Description
HNF−4αは肝特異的な遺伝子発現を担う転写因子として1989年クローニングされた.その後,数多くの標的遺伝子が報告され,生体において重要な役割を果たしていることが示されている.なかでも近年,糖尿病基礎研究の目覚ましい発展に伴って,肝での糖新生や膵でのインスリン分泌へのHNF−4の関与が注目を集めている.本稿では,糖代謝の分子機構についてHNF−4αを中心とした研究の現状を概説したい.
-
Source:
医学のあゆみ 213巻13号, 1111-1116 (2005);
View Description
Hide Description
核内オーファン受容体として単離されたFXRが,胆汁酸の受容体として機能することが明らかになった.肝細胞において高濃度の胆汁酸に反応したFXRは,標的遺伝子の発現変化を介して胆汁酸の合成と流入を抑制し,胆汁中への排出を誘導する.FXRは胆汁酸を合成している肝細胞を胆汁酸の毒性から防御する働きをしている.さらに,FXRは胆汁酸代謝のみならず,脂肪酸代謝や糖代謝にかかわる遺伝子発現も調節している.胆汁酸には胆石溶解作用や血清中性脂肪低下作用があることが知られていたが,これらはFXRを介するメカニズムであることが
-
フォーラム
-
-
Source:
医学のあゆみ 213巻13号, 1117-1117 (2005);
View Description
Hide Description
-
Source:
医学のあゆみ 213巻13号, 1118-1119 (2005);
View Description
Hide Description
-
Source:
医学のあゆみ 213巻13号, 1120-1123 (2005);
View Description
Hide Description
-
TOPICS
-
-
細菌学・ウイルス学
-
Source:
医学のあゆみ 213巻13号, 1125-1126 (2005);
View Description
Hide Description
-
内分泌・代謝学
-
Source:
医学のあゆみ 213巻13号, 1126-1127 (2005);
View Description
Hide Description
-
連載 五感の生理,病理と臨床
-
-
Source:
医学のあゆみ 213巻13号, 1129-1133 (2005);
View Description
Hide Description
屈折異常には,近視,乱視,遠視,不正乱視がありいずれも視力障害の原因となる.老視は調節障害であり,屈折異常ではない.屈折異常の原因は不明な部分が多いが,有効な矯正方法は存在する.眼鏡,コンタクトレンズ,そして屈折矯正手術である.屈折矯正手術のうち,エキシマレーザーを使用して角膜の形を変える方法が広く行われるようになってきている.オルソケラトロジーや有水晶体眼内レンズといった方法は厚生労働省の未承認医療用具であるものの,アメリカのFDAでは承認されたものもあり,将来的に広まる可能性がある.
-
連載 遺伝子診断の最前線
-
-
Source:
医学のあゆみ 213巻13号, 1135-1139 (2005);
View Description
Hide Description
連載“遺伝子診断の最前線”の最終回として,現在急速に進展しつつある遺伝子診療(遺伝子医療)体制の整備について,その現状と課題をまとめた.