Volume 217,
Issue 2,
2006
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あゆみ 新しい市中肺炎ガイドライン
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医学のあゆみ 217巻2号, 183-183 (2006);
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医学のあゆみ 217巻2号, 185-188 (2006);
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日本呼吸器学会は2000年3月に,市中肺炎のガイドラインである『成人市中肺炎診療の基本的考え方』を発表した.このガイドラインは,肺炎の研究や診療にあたる者に大きなインパクトを与え,これを契機として肺炎に関する研究が盛んとなり,さまざまな成果が発表され,ガイドラインの質に関する検討もいろいろな角度からなされた.これらのことは次なる指針作成に有効に生かされなければならず,ガイドライン発表後あらたに利用できるようになった診断技術や治療薬も取り入れた治療指針の作成が必要である.すなわち,前回のガイドラインは,作成当時の肺炎の診断・治療に関する目安であり,あらたな研究成果が得られ,新しい診断技術や治療薬が利用できるようになった現在は,それにふさわしい治療の目安が必要である.そこで呼吸器学会では2000年発表の市中肺炎ガイドラインを改訂し,2005年10月に『成人市中肺炎診療ガイドライン』(ポケット版)を発表した.
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医学のあゆみ 217巻2号, 189-192 (2006);
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2000年に発行された日本呼吸器学会によるガイドラインである“成人市中肺炎診療の基本的考え方”が改訂された.今回の改訂のおもな点は,1重症度分類のアウトカムを死亡率に変更した,2入院および外来治療に分けて必要な細菌学的検査を示した,3細菌性と非定型肺炎の鑑別をより客観的にした,4 PK/PDに基づく抗菌薬の投与法,投与量の推奨,などである.一方,ニューキノロン系とカルバペネム系抗菌薬を軽症から中等症までの健常人のエンピリック治療において第一選択薬にしないという方針は,改訂版でも引き継がれた.耐性菌に関しては危惧していた肺炎球菌のキノロン耐性率の上昇は認められなかったが,インフルエンザ菌のABPC耐性は増加傾向である.肺炎球菌に対しては,高用量のペニシリン系抗菌薬を経口・注射ともに推奨し,インフルエンザ菌に対してはPIPC(ピペラシリン)の注射を推奨している.
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医学のあゆみ 217巻2号, 193-196 (2006);
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日本呼吸器学会による『成人市中肺炎診療ガイドライン』は,全体的により実践的な内容に改訂された.検査の面では,早期に病原診断を行って治療に役立てることを目標として,それぞれの検査を大きく3つのカテゴリーに分類し,実際の臨床での応用に比重をつけて解説がなされている.たとえば,“外来,ベッドサイドでも実施可能な簡便な検査”としてグラム染色などの塗抹鏡検検査に加え,肺炎球菌およびレジオネラの尿中抗原検査が重要視されている.これらの検査を組み合わせることにより,原因菌の推定がおおまかに可能となり,早期の段階から各病原体に推奨される抗菌薬を選択できるように工夫されている.
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医学のあゆみ 217巻2号, 197-199 (2006);
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肺炎は高齢になるほど罹患率とその死亡率が高くなり,高齢社会が進んだわが国ではますます重要な疾患となっている.市中肺炎診療にあたって重要なことは治療効果の向上はもちろん,医療資源の節減(医療費の削減や入院期間の短縮)に寄与することである.このため欧米を中心に肺炎診療に関するさまざまなガイドラインが作成され,わが国でも2000年に日本呼吸器学会(JRS)から市中肺炎ガイドラインが公表された.JRSガイドラインは2005年に改訂されたが,その大きな特徴のひとつに投与終了時期や退院時期,注射薬から経口薬への切り替
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医学のあゆみ 217巻2号, 201-206 (2006);
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日本呼吸器学会から新しい『成人市中肺炎診療ガイドライン』が2005年10月に出された.市中肺炎は高齢社会を背景に今後ますます増加が予測され,死亡率も高い.一方,病原体の側にも医療現場での安易な抗生物質治療がもたらした耐性菌の激増が,市中肺炎の病原体のキャリアである小児を中心にみられている.新しいガイドラインでは年齢(高齢者),脱水,低酸素,意識障害,血圧低下の5つの生命予後因子によって肺炎重症度を判定するようにしている.最近の診断法の進歩,細菌性肺炎と非定型肺炎の鑑別,各種の肺炎でのエンピリック治療において外来と入院での抗菌化学療法の工夫,肺炎予防の重要性も取り上げられている.ガイドラインの目的はその時代のひとつの診断治療の基本的な指針を示すことで,医療現場での診療の質を高めることにある.第一線の医師に求められるのは,ガイドラインを十分咀嚼し,そのうえにベストの医療を実践することである.
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フォーラム
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医学のあゆみ 217巻2号, 208-209 (2006);
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医学のあゆみ 217巻2号, 210-211 (2006);
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TOPICS
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発生学・再生医学
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医学のあゆみ 217巻2号, 215-216 (2006);
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生化学・分子生物学
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医学のあゆみ 217巻2号, 216-217 (2006);
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医学のあゆみ 217巻2号, 217-219 (2006);
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医学のあゆみ 217巻2号, 219-220 (2006);
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循環器内科学
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医学のあゆみ 217巻2号, 221-222 (2006);
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形成外科学
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医学のあゆみ 217巻2号, 223-223 (2006);
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疫学
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医学のあゆみ 217巻2号, 224-225 (2006);
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産業衛生
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医学のあゆみ 217巻2号, 225-226 (2006);
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代替医療・統合医療
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医学のあゆみ 217巻2号, 226-227 (2006);
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連載 現代医療におけるコメディカルの役割7
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医学のあゆみ 217巻2号, 229-235 (2006);
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