Pharma Medica
Volume 37, Issue 5, 2019
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特集【血友病診療の新たな展開】
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連載
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Medical Scope:臨床試験からみるカナグリフロジンの有効性と安全性〜CANVASプログラムを中心に〜
37巻5号(2019);View Description Hide DescriptionSGLT2阻害薬カナグリフロジンを用いたCANVASプログラムが報告された。世界30ヵ国で行われた本研究において,カナグリフロジンは有意に心血管イベントの発症,心不全による入院や心血管死を抑制し,腎臓合併症の進展も抑制した。懸念されるべき副作用として下肢切断や骨折が増えている点が挙げられる。先に行われたEMPAREGOUTCOME®や,後に行われたDECLARE-TIMI 58と共通している点は,心不全による入院の抑制と心血管死の抑制であり,心血管病変の段階の違いこそあれSGLT2阻害薬のクラス・エフェクトといえる。一方,最近のメタ解析の結果で,カナグリフロジンががんを抑制する可能性も報告されており興味深い。 -
Medical Scope:新たなサーベイランスによる百日咳対策の変化
37巻5号(2019);View Description Hide Description2018年1 月1 日から百日咳に関する国のサーベイランスが小児定点報告から全数把握疾患となり,届出対象が年齢を問わず百日咳の臨床的特徴を有しかつ検査所見により診断が確定された者,または検査確定例と接触歴があり百日咳の臨床的特徴を有する者となった。届出票の記載欄には,症例の基本情報の他,診断方法,予防接種歴,感染経路が含まれるようになり,症例のより詳細な情報が得られるようになった。本稿では新しい百日咳サーベイランス開始後約1 年経過した時点で明らかになってきた国内の百日咳の疫学とそれに基づいた問題点,課題,対策についてまとめた。
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その他
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