Pharma Medica
Volume 37, Issue 9, 2019
Volumes & issues:
-
特集【NAFLD/NASH診療の現況と展望】
-
-
-
連載
-
-
-
Medical Scope:1型糖尿病患者における移行期医療の現状
37巻9号(2019);View Description Hide Description日本は1 型糖尿病の発症率が低いために治療に慣れている小児科医は少ない。一方,成人領域でも大部分の糖尿病患者は2 型糖尿病であるため1 型糖尿病患者の治療に十分な時間を割くことができない現状がある。思春期患者は血糖コントロールが悪化することも多く,特有の心理的な問題に対応するのは小児科医のほうが合うことも多い。欧米では小児科と内科とを併診する期間を設けてトランジションすることを提唱している。小児科医と糖尿病内科医とが患者会や糖尿病キャンプなどで普段から“顔のみえる連携”を築き,スムーズに小児科から内科へ移行できる関係を作っておくことが重要である。 -
Medical Scope:ACO(Asthma and COPD Overlap)の疾患概念と診療
37巻9号(2019);View Description Hide Description気管支喘息(以下,喘息),COPDは,閉塞性換気障害を呈する代表的な呼吸器疾患である。ともに,慢性の気道炎症を特徴とするが,喘息では好酸球主体,COPDでは好中球主体の気道炎症がみられることが多い。しかし,共通の臨床症状(咳,喘鳴,呼吸困難など)を認めることも多く,臨床の現場では,両者の鑑別が困難な症例も珍しくない。さらには,高い喫煙率や高齢化を背景に,喘息とCOPDのそれぞれの特徴を併せ持つ疾患であるACOにもしばしば遭遇する。ACOはそれぞれの疾患に比べて,症状が重篤化しやすいとの報告も多く,ACOを見逃さないことが必要である。そこで,本稿では,ACOの疾患概念やACOを診療するにあたり注意するべき点について概説する。
-
-
その他
-
-