Therapeutic Research
Volume 30, Issue 6, 2009
Volumes & issues:
-
Series Mystery of platelet
-
- 第1 回動脈硬化/炎症と血小板
-
-
-
対談
-
-
-
今月の話題
-
- 2008高血圧治療フォーラム
-
-
-
-
Symposium
-
- 第5回メタボリックシンドローム研究会
- 研究成果発表
-
-
-
-
4. メタボリックシンドロームに合併する脂質異常症の発症機構における脂肪細胞由来因子Adiponectinの役割の解明
30巻6号(2009);View Description Hide Description -
5. メタボリックシンドロームの心筋・冠血管床でのアディポネクチン産生・取り込みと心疾患の発生・病態における臨床的意義
30巻6号(2009);View Description Hide Description -
6. EP4受容体結合蛋白EPRAP/FEM1Aを中心とする新規抗炎症性分子ネットワークの心血管病発生における意義
30巻6号(2009);View Description Hide Description -
-
-
-
-
- 特別講演
-
-
Review
-
-
-
原著
-
-
Ca拮抗薬にアンジオテンシンII受容体拮抗薬を併用した場合の家庭血圧の降圧度と腎機能および酸化ストレスマーカーとの関係
30巻6号(2009);View Description Hide DescriptionCa 拮抗薬であるアゼルニジピン単剤の16週間投与では降圧目標値( 早朝家庭血圧が135/85mmHg未満)に達成しない本態性高血圧患者28 例について,アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)を追加投与して家庭血圧による降圧効果,腎機能として尿中アルブミン排泄,血清シスタチンC,酸化ストレスマーカーとして血中フリーラジカル生成能,尿中8 - O H d G / Cr 換算値,また動脈硬化の指標として脈波伝 播速度および頸動脈内膜中膜厚に及ぼす影響を 検討した。本態性高血圧患者へのアゼルニジピ ン単独投与ならび ARB 追加投与により,早朝 家庭血圧,腎機能および酸化ストレスマーカー は有意に減少し,また目標血圧に達しない場合 の ARB 追加投与は有効であった。早朝家庭収 縮期血圧の変化量と尿中 8 - OHdG/Cr の変化量 は,有意な正の相関(r = 0.45,p = 0.029)を示 したが,他は相関しなかった。よって腎機能お よび酸化ストレスマーカーの変化は,降圧度と必ずしも相関しない可能性が示唆された。 -
ベプリジル塩酸塩内服による発作性心房細動の洞調律維持効果の検討および血中濃度とQT時間延長との関係
30巻6号(2009);View Description Hide Description背景:ベプリジル塩酸塩(以下ベプリジル)は,Vaughan−Williams 分類の I V 群に属する不整脈・狭心症治療薬である。わが国では,頻脈性心室性不整脈に対する薬剤として承認されたが,最近では,心房細動への効果が注目されている。しかし,心房細動,特に発作性心房細動(paroxysmal atrial fibrillation:PAF)に対しての関連を示すデータは不十分である。今回,われわれは,当院におけるベプリジル内服患者を対象に,PAF への有用性について調査,検討した。方法:2001 年 10 月より 2008 年 4 月までに当院にて PAF の停止および洞調律維持を目的にベプリジルの内服を行った 190 例を対象とし,有効性,併用薬の影響,血中濃度と QT 時間との関係などを 12 誘導心電図,心臓超音波検査,併用服薬歴などをもとに解析し評価を行った。結果:ベプリジル内服により,PAF 発生への有意な抑制効果がみられたが,洞調律維持とベプリジルの投与量,併用薬,心臓超音波検査計測データとの間に関連はみられなかった。また,QT 延長と血中ベプリジル濃度との間に有意な相関は確認されなかった。結論:今回の PAF 患者 190 例を検討した結果,べプリジルの通常用量での単独経口投与は過度な QT 延長からの催不整脈作用もみられず,PAF の停止および洞調律維持に対して有用な薬剤であることを確認した。 -
-
-